「ハンドリング(駆動輪)」整備法
パート2
ハンドリング移植(交換)法
ハンドリングまたはハンドリムとよばれる車椅子のハンドルは車椅子操作の要(かなめ)です。
・・・という話は前回の
パート1でもお話しました。
今回は違うタイプの車椅子から、ハンドリングを移植しようというかなり面倒な特集です。
これをやるからには、相当な気構えと助手を一人くらいつけるつもりでやらないと大変です。
あ・・・それから、最近しばらく更新ができないでいました。
気にはなっていたのですが・・・色々と講演だの、発表準備だので忙しかったもので・・・
先日は千葉県内の「新人看護・介護研修会」というので、「老健のリハビリテーション」という
講演をやってきました。パワーポイントで編集してありますので、
老健ケアプランシステムを
購入される際、必要でしたらその内容も一緒に入れてお送りします。
←会場の様子。車椅子整備の話しもしました。
・・・話題がそれてしまいました。ではそろそろ始めたいと思います。
↑ここに2台の車椅子があります。
左の車椅子は、軽量で多機能ですが、ハンドリングがありません。
一方、右の車椅子はリクライニングタイプですが、ハンドリングがついています。
リクライニング車椅子はリクライニング時に重心を保つため、タイヤの位置がかなり後方に
なっています。そのため、なかなか一人で操作することは困難です。重たいですし。
・・・つまり、左の車椅子はあるべき物が無くて、右の車椅子は別に要らない物があるという
おかしな車椅子なのです。これを何とかしよう!と今回は立ち上がりました!!
↑まずは、ネジを外します。ここまでは簡単です。
↑プラスチックなので、ドライバーでこじれば外れてくれます。楽勝♪楽勝♪
↑・・・と、思ったら何と言うことでしょう!?移した側のネジが短すぎました!これじゃ無理です。
↑一時は諦めようとも思いましたが、気をとりなおしてボルトの移植に着手しました。
タイヤの外し方は結構難しいので今回は特集しません。
↑タイヤを一端、4本とも全部外そうとも思ったのですが、あまりに面倒なのでやめました。
空気を抜いた状態でタイヤを押し下げれば何とかボルトに手が届くことに気がついたので。
↑この通り、全然サイズが違います。片方は以前金属のハンドリングがついていたのでしょう。
金属だと取り付け部分が薄くても丈夫なので、短いボルトで良いわけです。
↑移植が済んだら、例の
スーパーバルブを装着して整備終了です。
↑こんな感じです。仕上がれば、何てことないんですけどねー。全く自然に見えます。
画像を比べてみると何とかわかる程度。何だか、間違い探しみたいですねー。
裏方の作業なんてこんなものです。環境整備には見えない努力が必要なんです。うん、うん。
・・・・・・ただ、このあと面倒なことが待っていました・・・・。
次回につづく・・・・。(;´д⊂)
(介護型リハビリシステム研究所)