プルタブ有効活用案
<プルタブ回収ボランティアを有効に活かすには?>
このコラムでは、管理人が勝手気ままに感じたことを書き込んでいます。
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ずいぶん前に、ここの車椅子整備欄で「プルタブ」について
コラムりましたが、
最近ではプルタブ事情(説)も考え方も
ブログなどを見ると変わりつつあるようです。
本来は、アルミ缶そのものを集めた方がずっと効率が良いという話をしましたが、
効率が悪いとしても、プルタブ収集は「善意」で継続されていることに変わりは無く・・・
その「善意」を、医療や介護の現場でいかに効果的に活かしていただくか・・・?
せっかくのリハビリシステム研究所ですので、多少なりともシステムの提案をしてみたい
・・・と考えました。しかも、あくまで「車椅子」という対象物にこだわって・・・。
まず、「プルタブ」というのは基本的にはアルミとしてキロ幾らで引き取られていきます。
(でも・・・場合によっては、どこかの会社が宣伝の一環として交換してくれるかも知れません。
今の標準型車椅子は2万円を切るほどになっているので、宣伝費としたら安い物です。
あとは、「プルタブを集めた団体」と「交換した会社」、「送られる(貰う)施設」が地域広報版に
でも一緒に載れば・・・皆んな大満足・・・と、いう構図ができあがるでしょう。。。)
そういった「形があるもの」・・・「善意の象徴」を送るのも良いかと思いますが、
研究所としては、
「プルタブで車椅子や車椅子利用者の命を救うことができないか?」
・・・と、考えたのです。
「プルタブなんかで命が救えるものか!」と、思われる方がいるかも知れません。
・・・ですが、不可能ではないと考えます。やり方によっては十分に可能なのです!
それには、車椅子の心臓部・・・「虫ゴム」について知っていただく必要があります。
車椅子にも、自転車にも、空気を入れるバルブ内に、「
虫ゴム」というものがあります。
その「虫ゴム」は劣化しやすく、劣化すると空気が抜けた状態となってしまいます。
空気の抜けた車椅子は使われなくなるか、無理に使うと利用者が乗り移りする際に
ブレーキが効かずに車椅子が動き出して転倒し、
結果的に亡くなる方も多いのです。
上記、文章内のリンク先をご覧いただけるとおわかりいただけると思いますが、
「車椅子の空気抜け」は直接、「死につながる危険性」が高いのです。
このことは、リハビリの専門家もよく知りませんし、施設職員もろくに意識していません。
仮に知っていたとしても、業務の忙しさを理由にムシされていることが多いのです。
最近は虫ゴムのいらない「
スーパー・バルブ」というものが登場してきました。
大手100円ショップで2個セットで売っていますが、約20年は耐久性があるようです。
つまり、これを使えば車椅子が壊れるまで、時々空気の補充に気をつけているだけで、
「安全に・快適に」使っていくことが可能なのです。
この事に気がついている医療・介護の関係者は皆無に近い為、何とかボランティアの
お力をお借りできれば・・・と常々考えているわけです。
仮に施設で使っている車椅子が30台だったとします。一台に100円(消費税除く)として
全部虫ゴムを交換しても3000円です。できれば交換作業もしていただけると助かります。
それを全国の学校・自治体単位でやっていただけるとしたら・・・・!!!
\(◎o◎)/すごいことになります
全国で相当数の利用者が救われるでしょう。それに、職場従事者のメンテナンスの手間も
少なくなり、施設内の環境が大いに改善されます。
交換時に利用者や職員とも顔を合わせることもでき、お互いの交流も自然に行えます。
(身近な自転車整備もできるようになり、物の大切さを学ぶきっかけになるかも知れません。)
見えない所ですが、比較的安価な予算(プルタブ回収費用など)で大きな効果を出すには、
良い方法だと思うのですが・・・・もし、何か形に残したいと思われるようでしたら、交換した
バルブの脇にテプラで
「○年○月○日虫ゴムレス交換・○○中学」とか貼っておくと良い
かと思います(自然と剥がれない限り、その車椅子が処分されるまで残るでしょう)。
ここの研究所や個人で「虫ゴム」の危険性を訴え続けても限界があると感じています。
ボランティアの力を借りて、より多くの施設に虫ゴムレスが普及できれば・・・と考えています。
この運動がもし叶えば、メーカーも始めから標準車椅子に虫ゴムレスをつけてくる・・・
ような時代が来る「かも(?)」知れません。
【 提 案 】
プルタブで病院・施設の車椅子を全て虫ゴムレスにしませんか?
ちなみに、当施設では虫ゴムレスにしてから車椅子管理が非常に楽になり事故も減りました。
それから・・・・なるべく、プルタブは外さずに「空き缶につけたまま」で回収しましょう。
そのほうがずっと(1個あたり40倍)効率的ですし、ブルタブ外しの癖を防ぐことにもなります。
※でも・・・一番の問題は、ボランティアを受ける側の認識の低さ・・・かも知れません。 (;´д⊂)
(介護型リハビリシステム研究所)