<無視できない虫ゴム知識> 「虫ゴム」の論文をみる
10円しない虫ゴムが
身障者・高齢者の命を救う!
「虫ゴム」って聞いたことありますか?
理学療法士(PT)にアンケートを取りました。
回答結果は20代の約3/4が「知らない」ということでした。
そもそも、このアンケートを取ろうとしたきっかけは車椅子のブレーキ故障で
お年寄りが転倒して、結果的に亡くなったという新聞を見たからです。
以前から、専門家であるPTでさえ車椅子の整備ができるものが殆どいない
現実を危惧していた私は、某ジャーナル誌にその危険性と整備手段を伝える
必要性を訴えましたが、編集委員からは冷たく「常識の範疇なので必要ない」
との回答をもらっただけでした。
アンケートの結果を出して再度投稿してようやく部分的に載せて頂きましたが、
依然、専門家の間にさえ軽視されている傾向が続いています。
「車椅子のブレーキは、正常な空気圧が保たれて、初めて正常に作動する。」
このことは、自転車とブレーキの当たる位置が違うことから明らかです。
「虫ゴム」の知識を得て、事故を未然に防ぐボランティアを初めて下さい。
肩書き専門家に頼らず、逆に教えてあげましょう!!
↑まず、空気を入れる場所はご存知と思います。
ここの中に虫ゴムが隠されています。
上から順番に外していきましょう。
↑ゴムキャップを外してください。
ここまではだれでも知っています。
↑そうしたら、つぎにバルブと呼ばれる丸い金具を
左にまわして外します。
↑そしたら、中央の金具を上に引っ張って外してください。
空気が残ってると、「ぷしゅっ!!」と空気が出ますが、
決して驚いてひっくリ返らないでください。
↑外した円筒状金具の下についてる黒いゴムが「虫ゴム」です。
黒または肌色のゴムでできています。
指でめくって剥がすと外れます。
↑金具部分をきれいにして、新しい「虫ゴム」を
金具をしめらし、根元まで差し込みます。
元に戻して、空気を入れたらできあがり!
病院や施設において使用している車椅子は画鋲でも踏まない限り、
穴あきパンクの可能性は低く、むしろ虫ゴムの劣化による空気漏れが
原因であることが殆どなのです。
空気漏れは、ブレーキの効きを悪くし、駆動を困難にし、使用者の
危険性を高めることに直結してしまいます。
いくら素晴らしい看護や介護をしても、車椅子の整備状態に気配りを
欠けば即、致命傷をおこしかねない事故になると肝に銘じるべきです。
車に車検が2年おきにあるように、障害者・高齢者が常時使用している
車椅子も少なくとも2年おきにはきちんと整備をすることが重要なのです。
※「虫ゴム」は自転車屋やホームセンターで売ってます。
(介護型リハビリシステム研究所)
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【追加コメント】 製造物に対する、メーカー責任は?
虫ゴム未整備の事故は、製造者(メーカー)にも責任があると思いませんか?
耐用年数内に虫ゴムは必ず交換しなければならない部品のはずです。
説明書で「空気圧が適性でないと事故をおこす」という警告をするなら、
虫ゴムの簡単な交換(整備)方法も、紹介しておくべきだと考えます。
※説明書で使用者に「虫ゴム交換知識」を与えれば事故は減るはずです!
もし、「虫ゴムの交換法」を明記した取扱説明書を添付したメーカーがあったら
そこはかなり信頼できると言って良いでしょう。
まぁ、始めから虫ゴム不要のバルブをつけてくれれば良いだけなんですが。。
1円でも安く作ること 1人でも命を救うこと
どちらが大切か、メーカーさん、販売者さんにも考えて頂きたいと思います。
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