フットレスト整備法・パート2
フットプレートから足が落っこちる
フットレスト(フットプレート・足乗せ・足板)から、足が落ちた方を見かけたことはありますか?
足が落ちるのはたいがい麻痺した足であることが多いですが、麻痺した足は感覚も鈍く、
そのままズルズルと爪先を引きずったり、キャスター(前輪)に巻き込まれても気が付かずに
ケガをすることもあります。
本来、レッグレストなどで脱落しないようにするものですが、健側の足で車椅子をこいだり
立ち上がる動作をする場面で邪魔になることが多く、多くの場合外されているのが現状です。
ヒールループやアンクルストラップなど、フットレストにベルトを加工したものもありますが
標準型車椅子にはついていることはありません。
足の脱落防止手段は様々ですが、今回は少々変わった方法で加工してみたので紹介します。
※あくまで一手段です。
↑今回登場したのは以前、
肘掛加工で紹介したタイプ。
肘掛部分は実に快調で、9ヶ月経った現在も強度的に問題は出ていません。
今回、右足フットレストから足が落っこちるということで再登場となりました。
フットレスト表面には滑り止めがガムテープで固定してありますが、効かないようです。
↑まずは、リクライニング用のレッグプレートを持ってきました。
これが上手くはまれば、ばっちりですが・・・・・
↑早速、車椅子を横にして分解にとりかかります。
↑・・・残念、穴の大きさが小さくて入りません。
穴を大きく加工する手もあるのですが、微妙なので今回はやめました。
↑代わりに、不要となったフットレストを持ってきました。
↑とりあえずこのようにバラします。
↑元のフットレストを部分的にカットします。
↑鋭利な部分がないよう、きれいにやすりで削り取ります。
↑2つ合わせてこんな感じに。「足乗せ部分」はこのように立上ります。
↑「足を乗せない部分」は2〜3箇所穴をあけてネジで固定します。
↑こんな感じで仕上がりました。意外にスッキリしていると思いませんか??
↑全体写真。立ち上がりで足が引けないんじゃないの?とご心配かも知れませんが
基本的に立ち上がりは健側足を引くので、患脚は前位置でもそれ程問題ありません。
(大柄な体格の方なので今回はこの手でいけましたが、全ての方へは加工上困難です。
足の脱落防止には他にも数々の手段をとれますので、
そのうちに紹介したいと思います。)
(介護型リハビリシステム研究所)
介護型 〜システムでよりよい未来へ〜
リハビリシステム研究所
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