その他の環境整備【179】
ベッドの安全チェック
〜行政作成の「安全点検チェック表」〜
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ベッド使用による医療・介護現場での「死亡事故」が後を絶たず、
行政がメーカーと一緒に、ベッドのサイドレールやベッド用手すりの使い方
についてわかりやすいチェックリストをまとめたそうです。
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「チェック表」はネット上からすぐにプリントアウトできます。
医療・介護ベッド用サイドレール等のすき間に
頭や首、手足などを挟む事故等の
未然防止のための安全点検について
http://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kenko/syofuku/files/syougai_tyuikanki_bedsiderail.pdf
ここの内容をざっと見て何となく感じたのは・・・
この「ツール」を現場で如何に使っていけばいいのか
ということです。
思いつくままにあげてみました。
@(全ての)職員に何時・如何に伝達するか?
⇒職員の入れ替わりに応じて
、勉強会などを
定期的に行う必要があるのでは?
A安全チェック委員などの担当は必要ないのか?
⇒「皆で見ましょう」では「誰も見ません」。担当者を決める必要があるのでは?
Bチェック表は、どこに置くのか?いつ、誰が、どの位の頻度で行うのか?
⇒パウチしてベッド足元にかけ、ホワイトボード用マジックで上書きするなど、
具体的なやり方の例を示してほしい。
C安全チェックはベッド柵と介助バーについてだけ?
⇒この他にも、キャスターのロック状態、ベッドの高さ、マットの位置など
事故につながる注意点はあるはずです。
Dサイドレール等の劣化については触れないの?
⇒サイドレールの差し込み口が割れたり外れたりして危険なケースが多々あります。
経年変化によるリスクと、取りつけ状態(ガタ)についても定期点検が必要と考えます。
Eこのような重要なチェック内容は、本来ベッド本体にシール等で大きく分かりやすく
貼り付けてあるべきなのでは????
⇒デザイン以上に大切なことだと思います。
Fチェックをしたから、対策をしたからという安全の思い込みに注意!
⇒環境整備は普段の観察が重要です。
・・・・あげるとキリがないのでやめておきます。
今後、利用者の安全を第一に考えた製品と
チェック表ができてくることを期待します。
<以前の特集:危惧なる器具より>
介助バーのリコール・その1 http://red.zero.jp/ksystem/newpage281.htm
介助バーのリコール・その2 http://red.zero.jp/ksystem/newpage286.htm
介助バーのリコール・その3 http://red.zero.jp/ksystem/newpage287.htm
※他にも色々と特集していますが、その中の一部です。
(介護型リハビリシステム研究所)
〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所