<危惧なる器具> 緊急特集
介助バーのリコール・その2
↑移乗補助として便利に使っているこのベッド柵は、「介助バー」、「Rバー」、「スイングアーム」、
「移動支援バー」等々、・・・様々な呼ばれ方をしています。
リハビリの側からみても、安全にベッドから離床するために欠かせない道具の一つです。
これがあると、重心を前に出して立ち上がる動作を楽に行えます。
使っている本人が自立に向かうのはもちろん、介護者も負担が少なくなります。
そのため、自立を目指すしっかりとした方針・目的のある医療・介護の現場ほど、
このタイプの柵を利用することが多いようです。
↑今回、パラマウント社のこのタイプがリコール対象となりました。
ここの留め金部分が浮き上がり、ロックが解除されて動いてしまう危険性があるとのことです。
リコールになるくらいですから、今までそれなりの事故報告(事例)があったと想定されます。
↑その後、この製品も追加となってメーカーが無償でストッパーを提供しています。
2月中旬に報告を受けて(ネット上で確認して)、直ぐに電話で申し込みましたが、
その後FAXで記入して送るよう連絡がきたりで、なかなか届かずにいましたが・・・
やっと、届きました ( ̄з ̄)
↑4月8日、丁寧に箱詰めで送られてきました。丁寧な取扱説明書もいっしょです。
当初は3月上旬には配送すると言っていたのですから遅すぎる感もあります。
今回届いたのは、KA−ST95ストッパー(KA−095A/095B/095)用です。
KA−089シリーズ用ストッパーは後日とのことでした。。
それでは早速つけてみましょう・・・(^o^)丿
【取り付け方】
↑説明書を袋から取り出して、スイングアームのタイプに間違いはないか確認します。
作業スペースを確保するために、ロックレバーは持ち上げておきます。
白いシールが貼ってある部分を羽根部分として説明します。
※取扱説明書に図示してありますのでしっかりと理解してから行いましょう。
↑介助バーのこの隙間に、ストッパーの羽根部分をかけて下方向に押さえます。
この時、それなりの力が必要となります。軍手をはめて両手で押さえましょう。
また、指を挟まないように十分に気をつけましょう。
↑説明書通りに少し回転させるように押さえつければ、比較的簡単に装着できます。
一度はめると簡単に外れることはないようです(試してみました)。
これで作業は終わりです! (´▽`)ノ
【使い方】
↑使い方も簡単です。ロックレバーを倒して(下げて・ロックして)・・・
↑このようにストッパーを横滑りさせて、
ロックレバーの頭がしっかりと収納されれば、しっかりとロックされた状態です。
この時に、パチンというような指の感覚(ロックの感覚)を確認しましょう。
この「パチンというような指の感覚」とは何なのでしょう?
【ロックの構造】
取扱説明書にも「パチンという感覚」を確認してくださいと説明されていますが、
これはいったい何なのでしょう?
構造を理解できれば、きちんと現場にもストッパーの固定状態を説明できます。
理解するには介助バーを外しましょう
※ここから先は取扱説明書には書かれていない内容です。
個人的には一番大切な部分だと思いますが・・・。 ( ̄〜 ̄;)
↑これがストッパーを解除した状態。
↑これがストッパーをスライドして固定した状態。
画像で理解できると思いますが、プラスチックの爪が2本のネジの間に挟まるように
なっているのです。上手いこと考えられていますね〜。
ですが・・・ここで安心してはいけません!(; ・`д・´)
このネジにしょっちゅう衝撃が加わるということは、「ネジが緩みやすくなる」ということでもあります。
ネジが緩んだり脱落したりすると、十分な固定ができなくなりますので要注意です。
ネジの緩みについては説明書に全く触れられていませんが、
定期的にチェックしたほうがよさそうです。
●近日中に、別のタイプのストッパーについても特集する予定です。
<ネット上での情報>
パラマウント社ニュース
日本福祉用具評価センター
●医療・介護関係者・各団体様へのお願い:
会員組織や、会報などの連絡システムを通じて、上記内容の速やかな情報伝達をお願いします。
(介護型リハビリシステム研究所)
介護型 〜システムでよりよい未来へ〜
リハビリシステム研究所
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