骨盤サポート付きクッション
〜某メーカーの新製品〜
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:当ホームページは(現時点で)、どこのスポンサーもつけずに独自運営を行っています。
そのため、特定のメーカーの製品をおすすめすることは基本的にありません。
・・・しかし、個人的に「これは!」と感じたものは良くても悪くてもお知らせしています。
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↑最近、製品化されたというこのクッション。
一見、座椅子にしか見えないのですが、コレが車いす専用クッションなんです。
今回は、このクッションについて紹介したいと思います。
↑先ほどのクッションですが、
このように普通型車いすのシートに乗せて使います。(車いすは
DM-80
)
早速、利用者に協力をお願いしました(円背姿勢有)
↑左側が装着前、右側が装着後の状態です。
・・・いまいち分かり辛いかと思いますが、食事をする姿勢としてはどちらが良いかと
考えれば分かり易いかと思います。肘掛けの位置とかも見てください。
何と言っても体験するのが一番、座ってみるとこれがイイ!!(≧∇≦)/
骨盤がしっかり安定していて、スタンダード車いすが高級車いすに変身したかのよう。
↑それではクッションを外して、その構造(秘密)をリポートしたいと思います。
↑<座面>調整ベルトがついて張りを調整できるようになっています。
※段差を設けて前にズレないようにする(アンカーサポート)部分です。
↑<背もたれ部分>ここにも張りを調整するベルトがついています。
骨盤〜腰椎部分をサポートする部分ですね。
↑調整はこのような複数のマジック式ベルトで行います。
ここまでの説明でどこかで見たような・・・・と感じた方もいらっしゃるかも知れません。
実は、この骨盤サポートクッション。以前
パンテーラをデモに来ていただいた光野さん
が
考案したものらしいです。
この特殊クッション、実はまだ驚きの機能が残されているのです。
↑アンカーサポート部分の左右にあるネジを緩めると・・・。
↑この位置から・・・・・・
↑こんなにスライドできます。
任意の場所までスライドしたら、ネジをしっかり締めて固定します。
突っ張り棒を調整するような感覚で簡単にできます。
↑背もたれ部分はここのノブを持ち上げると・・・
↑アンカーサポートを出した位置までスライドできます。
・・・・つまり、どういうことになるかと言いますと・・・・(>З<)ノ
↑この位の調整幅があるということなのです。強度の円背のある方には朗報です。
右位になると、クッションごと前にズレ落ちそうですが、この座面のアンカーサポートと
斜めの背もたれ部分が保持することで、円背の方はむしろ安定します。
↑シートごとズレたり外れたりしそうですが、セッティングバーと呼ばれる金属の棒を、
車いすのシートの隙間に挟めると同時に、付属のベルトで後ろのフレームに固定
することで、簡単にズレたり外れることはありません。
この製品の良さは現場でよく使われているスタンダード車椅子に的を絞った点。
(座幅40cm×奥行40cmの普通型車いすにセットできるようになっています。)
骨盤のサポートと操作性を考えるなら高い車いすを購入するのが当たり前
、
という従来の常識を超えて、現場で良く使われている車いすを何とかしようと
ユーザー都合(目線)に合わせて製品化してきたという点が評価できます。
個人的にはこのようなものがあればいいなぁと、以前から考えていたものだけに
ありそうでなかったものをハードルを下げて開発してもらえたことは大変有難いです。
実売価格も3万円と比較的安価に設定してあります。
リースも考えているとのことで介護保険適用※ならば、1ヶ月250円前後でリース
可能になりそうです(※介護保険のリースは要介護2以上の適用となります)。
●問合せ: パンテーラ・ジャパン 0120-196-013または日本ビコー 050-3538-5103
(当ホームページを見たと伝えて貰えば、デモ等配慮してもらえるかと思います。)
今後は、自動車などの移動シートに取り付けできたり、一般の椅子・座椅子としても
「兼用で」使えるようにしてもらえると嬉しいです。安価なままで!
今回はデモして見せていただいたので、実際にしばらく利用者に使っていただいて
再度近いうちに結果を報告したいと思います。
(介護型リハビリシステム研究所)
〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所
2010年夏休み特集号