「 2度あることは3度あった・・・ ̄∇ ̄;)  」

  切断ワイヤーの復活法

  (スペアパーツが無ければ作るしかない)

前回前々回とリクライニング車椅子のワイヤー切断修理が続く中、スペアパーツも底をつき
今度、同じ症状の車椅子がきたら、部品車になってもらうしかない・・・と考えていたら・・・

またもや、やってきました。ワイヤー切断車・・・。 ( ̄w ̄;)こんなに早く、やってくるとは・・・

今回は左・・・。真剣に鎌イタチを駆除することを考えないといけません・・・。


    

     ↑1台目           ↑2台目       ↑そして今回の3台目





↑切断箇所のアップです。やはり根元が屈折し、そこから「ブチッ!」と切れています。
しかし、もう交換する予備のワイヤーは手元にありません。
こうなると、諦めるしかないのでしょうか???  (→_←)何とかならないか・・・??

切断面をじぃ〜っと眺めて・・・しばらく考えて・・・結論を出しました。


よし!ワイヤーそのものを復活させよう!!( ̄▽ ̄)ノ″よっしゃ〜 


スペアがなけりゃ、あるもので何とかすればいい。つまりワイヤーを修理します!!

それでは、早速取り掛かりましょう。




↑まずは・・・、切れたワイヤーの長さより余分にワイヤーを引っ張り出して・・・・と。




↑切れたワイヤーの長さ分、「ブチッ!」と外カバーをカットします。
切断面はなるべく綺麗に処理しましょう・・・。




↑次に、切れたワイヤーの切れ端から「留め具」を取り外します。
ペンチで押さえて六角レンチを使って外すことが可能です。ここがポイント!(b^ー゜)




↑こんな感じで外すことが可能なんです。すごいでしょ??




↑ワイヤーカバーを切断した所に金属のキャップを通して・・・・




↑ボルト部分のパーツをすべて通します。ここを忘れやすいので注意しましょう。




↑最後に「留め具」を通して、正常なワイヤーと比べてワイヤーの出ている長さを合わせます。
そしたら、六角レンチできちんと締めこむと・・・ワイヤーが復活するというわけです!!


見事にワイヤーは復活しました!!ヽ(・∀・)人(・∀・)ノやった〜!!

???でも、素朴な疑問として、短くなって使えるの????と思いませんか???




↑ご心配なく!!問題なく取り付けることができます!
画像のように内側にループさせて取り付けると、上手いこといくんです。
結束帯による固定部分は1箇所となりますが、リクライニング動作を繰り返しても
ストレスのかかる部分もないようです。この固定方法がベストなのかも・・・?

応急修理ではありますが、現場へと復帰してもらうことになりました。あ〜良かった!!

どうせ捨てたり、廃車にするのなら一度は試してみてもよい手段ではないでしょうか?
病院や施設のリクライニング車椅子は数が少ないので、1台使えるのと使えないのでは
現場の戦力に大きな差が出ます。当然、戦果も大きく変わります。



今回のワイヤー復活術は、100円ショップの自転車用ワイヤーでも応用が利きます。
同様に使わなくなった自転車のワイヤーでも転用可能です。
(自転車から取り外す手間を考えれば、100円ショップで購入した方が早いです。)
機会があったら、また報告したいと思います。




                             (介護型リハビリシステム研究所)