「車椅子整備ボランティア」
諸機関(システム)の賢い活用法
前回は、車椅子の体験コースがある「あらかわ福祉体験広場」の紹介をしましたが、
今回は、車椅子整備のボランティアについて取り上げたいと思います。
ネット上で「検索」をかけてみると、車椅子整備のボランティアは、中学校・高校等の単位で
行っているところが目に付きます(H.17.3.20現在)。
自分が調べた限りにおいては、少なくともその中で介護・医療関係者は皆無に等しい・・・
というのが現状のようです。
車椅子の使用方法は、しつこい位に説明しても、整備については全くの無頓着状態。。。
そんな施設や病院も「世の中にはザラ(?)」にあるようです。
そこでは、ガタガタでろくに清掃もされない不潔な車椅子がゴロゴロしているでしょう。
介護・看護状況を簡単に知るには、施設の車椅子をチェックすると良いかもしれません。
(開設5年以内の施設だと、それほど車椅子も傷んでいないので参考にならないかも・・・)
車椅子への、「定期点検の実施」「点検・整備の記録」・・・
それらが、
行政の指導項目に含まれない限り、なかなか施設も本腰を入れないでしょう。
でも・・・ひょっとして、10年後位には車椅子利用者の安全を守る最低条件として
「車椅子整備士を各施設1人配備し、定期的に点検・整備を行う」
ようになっているかも知れません…(ちなみに車椅子整備士の名称は今現在ありません)。
それまで整備の重要性を訴え続けるしかないですねぇ。。。(;´д`)
10年も、このHPがもつかどうか・・・
(仮にそうなったとしても他職種と同様、施設・個人によってピンキリはあるんでしょうねぇ)
尤(もっと)も「車椅子ボランティア」といっても、難しく考える必要はありません。
職場で、気がついたときにちょっと整備する・・・(業務内容になければそれは個人のサービス・・・
つまり、ちょっとしたボランティアというわけです。昼休み等の時間外なら尚更実感できるでしょう。)
ホームページを製作して修理方法を詳しく紹介する・・・・・(^_^;)ゞ
ナンチャッテ
知り合いに整備の重要性を伝える・参考文献や参考HPを紹介する・・・・(;^_^A
使わなくなった、または壊れた車椅子を寄付したり、リサイクルする等・・・・以下をご参考下さい。
http://www.aju-cil.com/index.html
http://www.nisshasai.jp/soratobu/index.html
http://www.nisshasai.jp/soratobu/soraisutoha/index.html
(↑アジアの障害者に車椅子を届けるというプロジェクトです。興味のある方へ。)
※ここに紹介したい学校・関係機関等ありましたら
メールでお知らせ下さい。
※車椅子ボランティア活動グループの具体的紹介は下側(↓)をご覧下さい。
「今、自分にできること」・・・そこから始めてみてはいかがでしょうか??
学校のボランティア委員会や、シルバー・ボランティアの方へ「車椅子ボランティア」を
逆にお願いしてみるのも手かも知れません。
(職員が十分に休憩する時間がある職場ではどうか・・・と、思いますが・・・・)
ただ、最悪その場合でも車椅子の管理(いつ・何を・どのように整備したか)位は、
きちんとチェック(記録)しておく必要はあります。
「車椅子整備・管理」の丸投げはやめましょう。(´▽`;)ノ
施設でも、最低限の工具を用意しておきましょう。できれば、職員も一緒に学べるように・・・。
職員は、ボランティアの方が「利用者に直接手渡しできるようにセッティング」してあげれば、
整備をした方もやってもらった方も、お互いに満足度が高まるのではないでしょうか?
(玄関先においてもらった車椅子を、もくもくと整備してそのまま置いて帰る・・・よりも、
より人間的で、ボランティアのモチベーションも上がると思うのですが・・・)
↑まずは、「空気を入れる」ことから始めて、「
虫ゴム交換」位はできるようになりましょう。
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【車椅子整備ボランティア・グループの紹介】※掲載承諾済
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神奈川工科大学 福祉システム工学科 車椅子修理サークル 「KWR」修理屋
<自己紹介>
私たちのサークルは、3年ほど前から活動を行っており、平成16年度では神奈川県内
の施設3カ所で計100台ぐらいの車いすを修理してきました。
また、「空飛ぶ車いす」という団体を経由し、海外へ中古車いすを送る活動を行って
います。海外へ送った台数は約40台です。
それ以外に、新潟中越地震の被災地へ中古の車いすを届けたりもいたしました。
<活動様子>
<研究所から>
配布用の車椅子修理テキスト(車椅子種類、名称、タイヤ・ブレーキ・キャスターの整備方法を
まとめたテキスト)も頂きました。積極的に活動されている様子に頭が下がります。
これからも頑張って活動を続けて下さい。期待しています!
(介護型リハビリシステム研究所)