「キャスター」整備法・パート11

     空気式キャスターの空気入れ

「空気式キャスター」何てものは、基本的に段差のない施設内では「無用」です。
整備性が悪く、サイズもどちらかというと大きいため、はっきり言って邪魔な代物です。
ただ、既にあるものにケチをつけても仕方ないので、何とかしなければなりません。
空気式キャスターについては、過去3回程取り上げました。(1回目2回目3回目)

前から書いていますように、ここには構造上(?)殆ど全てが「米式タイプ」を使っています。
この「米式タイプ」バルブには自動車用の空気入れがベストです。
ホームセンターに行けば、自転車兼用のが1000円以下で売られていますので、
それを購入するか、無ければガソリンスタンドに持ち込んで入れてもらうしかありません。

ただ、このホームページでは「今、そこにあるもので何とかしよう。何とかできないか?」と、
いうのを中心に紹介していますので、今回もその趣旨で特集したいと思います。。。


それでは、下の2つの画像を比べて見てください。違いがわかりますか???

 

↑答えはバルブの向きにあります。
右側は何かの拍子に歪んでしまったのでしょうか?それとも欠陥???
・・・・で、この状況で何が問題になるかと言いますと・・・・。


 

↑例の、「新発見アダプター」を用いて空気を入れようといたのですが、
右側は中心のプラスチックと干渉してしまい、なかなか上手くいきません。
ここで紹介したやり方で試みましたが、やはり干渉してダメでした・・・・
そういえば、そこで特集したキャスターも似たような歪み方をしています。
(この時は、幸か不幸か沈み込んでいた為に干渉せず何とかなりましたが・・・)

まぁ、原因は深く考えないことにします。空気式は始めから「不要」と思っていますので・・・。
仮に、空気式が必要な段差やガタツキがある環境なら、今は空気レスの良いキャスター
(スーパーキャスター:メンテナンス不要のキャスター⇒詳しくは車椅子の専門業者へ)
・・・をお奨めします。


・・・・それで、今回はどうしたのかと申しますと・・・・・





↑まずは、空気入れの「入れ口部品」を根元から外しました。
プラスチックネジを回して、ゆっくり引っ張れば「すぽっ!」と抜けてくれます。




↑あとは、そこをバルブに直接、押し付けて空気を入れるだけ・・・です。
ただし、この裏技には「押さえておく係」と「空気を入れる係」、合計2名必要になります。



                                  (介護型リハビリシステム研究所)