2007-12-16
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村人は追々集ってきた。 その時、梧陵が力一杯の声で叫んだ。 「みろ、津波がやってきたぞ ! 」 「まだ足の悪い新作があそこに ! 」 、 「新作 ! 早くしろ津波が来るぞ ! 」 、 「わー、津波だ ! 」 、 | |||||||||
「新作 ! この綱につかまれ」 「さあ、皆で引っ張れ ! ワッショイ、ワッショイ・・・ 」 「たすかった ありがとうございます。」 | |||||||||
村を襲う津波
津波の去った後、、
村には何もかもなくなっていた、 呆然と見つめる村人、 | |||||||||
やがて、村人は、自分達がこの稲むらの火で助かったことに気付く。、 | |||||||||
「そうだ、命が助かった。皆無くしたってそれは作ったもんだ。 作ったものは作ればいい。ここは皆の村だ。」 「皆でもう一度、村を、家を、田んぼを作ろう」 、 「男衆が帰ってきたとき、正月飾りも出来なきゃしょうがない。がんばるぞ」 「ぼくらも手伝うよ。ぼく大きくなったら立派な漁師になるんだもん」 、 「さあ、新しい村の出発だ ! 」 、 | |||||||||
* 印の写真は、浜松市・劇団からっかぜ 布施佑一郎氏の撮影です。記して謝します。