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3.高層建築物に係る環境影響について−風環境・景観−
この事業の高層棟の最高高さは205mとなっており、現状では200mを超える高層ビルは丸の内地区にはありませんので、事業が完成すれば丸の内地区の中で最も高い高層ビルとなります。そのため、これから述べるように環境面で大きな問題が生じる恐れがあるため、事業計画を抜本的に見直して高さを低く抑えることを検討することが必要です。ここで今一度計画段階に立ち返り、高さを最小限に見直した高層棟を建設しない事業計画や、本事業を全く実施しない場合など、複数案の比較評価を行った上で環境影響の少ない案を採用していくという、計画段階環境影響評価のプロセスを踏むことが不可欠であります。
高層建築物に係る主な問題としては日影、電波障害、風環境、景観が挙げられますが、ここでは評価書案の内容に特に問題があると思われました、風環境と景観に絞って意見を述べたいと思います。
まず風環境についてです。予測結果は風環境ランクで示されていますが、具体的な風向風速の数値がわからないとイメージがわきません。風速がどれだけ大きくなるかを知るには、風速比の数値が必要になります。ところが、評価書案に風速比の数値が掲載されておらず、資料編に北北西と南西の2風向に限って、風向風速比ベクトル図が示されています。それがこちらの図ですが、風速比の数値はとても読みとれません。そこで私は、評価書案に対する意見書の中で、全測定点・16方位の現況と建設後の風速比の数値表を示すよう求めました。にもかかわらず、それを拒否する見解を示したのは前代未聞です。技術指針では必要に応じて風速比を示すことになっているのですから、都民から風速比を示すよう求められたにもかかわらず、それを拒否すれば、技術指針違反です。この風速比の数値データがないと、評価結果の妥当性を判断することができないため、これ以上の意見も出すことができません。