<危惧なる器具>

   
  肉をえぐる車いす
 

前回から1年半ぶりの「危惧なる器具」特集です。


  現場から
「肉がえぐれるケガ」をしてしまうという・・・
                   恐ろしい報告を受けたので特集します。





↑松永のエレベーティング機構です。


昔のタイプに比べるとズレ落ちずにきちんと静止するようになったのですが、
新しいタイプは以前なかった別の問題があるようです。

リクライニング機構も同様の構造ですが、簡単に壊れてしまい困りました。
今回は困っただけでなく、実際に介護現場で何人もケガをしているという
報告になります。





↑この場所のボタン1つで簡単に下げることができます。

実際にご利用者が足を乗せていると、足の重みで
思いがけず勢いよく「バサッ」と下がってくることがあるようです。





↑ここのボタンの裏側にある支柱には、任意の位置で止めるための
ギザギザ加工が施されています。

そこに指をかけていると・・・!!!





↑スライドした時に指先の肉を挟まれ、えぐられてしまうのです。

「いたっ!!!」

・・・スタッフたちは、ケガをしても何が起きたかわかりませんでした。
情報が共有されずに、当方への報告が遅れてしまったようです。





↑上から見ても、ギザギザは見えないからです。
電気が走ったような痛みにおそわれて、
気がつくと指の肉がないそうです。

この丸で囲まれた部分、きっと「注意書き」があったのでしょうが、
現場で頻繁に使っていたため、完全に消えてしまっています。





↑別の新車を確認すると、このように<注意>と書かれていました。
「なぜシャフトに触れるといけないか」は明記されていませんし、
仮に読んだとしても、
「シャフトとは何ぞや?」と思うだけでしょう。


おそらく全国の現場で犠牲になった方は相当数いると考えます。
この危険な構造は何とかしてもらわないと困ります!!

ただでさえ、介護の現場は多忙なのです。
大切な指に怪我をしても、後々手当をする時間すらないのです。

使っている側の問題(不注意)で片づけてほしくありません。



この状況については、報告を受けたその日のうちに直ぐに対策を施しました。
「車いす整備」にて近く特集する予定です。 ⇒ 「肉をえぐる車いすの対処法

素人対策ではありますが、メーカーでも早速参考(※)にして
キャンペーンでも何でもいいので
「無料対策部品」を早急に出してください。
                                     (※参考にしたらその旨記載ください。)







                         (介護型リハビリシステム研究所)




介護型   〜システムでよりよい未来へ〜
理学療法士,介護,医療,リハビリ,
システム,通所,ソフト,開発,車椅子,整備,修理,機器,製作,独自,作成,PT,研究,紹介,指導,介護老人保健施設,老健,介護保険,中間施設,環境整備,車イス,メンテナンス,メインテナンス,アイディア,論文,学会発表,大会発表,ケア,ケアプラン,
リハビリテーション実施計画書,個別リハビリ,パソコン,工夫,リスクマネージメント,安全対策,やり方,方法,ヒント,具体策,キャスター,大車輪,フレーム,シート,虫ゴム,チューブ,ハンドリング,ブレーキ,フットレスト,アームレスト,Wheelchair,
リハビリシステム研究所  

   ※bing(Microsoft提供の検索エンジン)で検索♪