「キャスター」整備法・パート5

     恐怖!キャスター脱落事件簿T

臨床経験10年以上の方なら、おそらくこの事件に遭遇した事があるかもしれません・・・・・・。

『ある日突然、キャスターが消えて無くなる!』

そうです。そうなのです!車椅子が三輪車に化けてしまうのです!!!あー恐ろしい!!


↑キャスターは何処???浮いてます。トリックなどありません。


↑何と!中からスッキリキレイに抜けてしまっています。この時点で三輪車です。


↑よく見ると、もう片方も怪しい抜け方をしています。何て怪しい車椅子なんだ!!!


↑・・・などと、騒いでいると、抜け落ちた部分が手元に届きました。さて・・・・・と。
この様な脱落事件は稀ではありますが、時々に現場で見かけます。
普段、施設内ではキャスターを持ち上げるなどという動作は殆どしないので、何かのイベントで
屋外に持ち出した時に段差を乗り越えようとして、突然外れて大騒ぎ!!ということになります。


↑さて・・・よーく検証しましょう。このキャスター、以前も外れた既往があるようです。
そのときに、誰かが両面テープを巻いて無理やり押し込んだ様な形跡が見られます。


↑では、潤滑油を吹きつけて矢印()のネジをネジ込んでいきます。


↑ぐいぐいネジ込んでいくと・・・あれあれ?ゴムが「おもち」みたいに膨らんできました。
この場合、ゴムが部分的に外れていて多少いびつですが、膨らめばOK!!


↑あとは、ぐいぐい押さえてねじ込めば取り付け完了!
膨らませる大きさは、「大きくもなく、小さくもなく」で適当に調整してください。


↑一応、お約束の整備完了画像。やっと、本来の姿に戻ることができました。
もっと本格的に固定する方法もありますが、一般的にはこの方法で十分です。



                                     (介護型リハビリシステム研究所)

ぷーっ!
↓両面テープの形跡
「うつぶせ」が
押さえ込むには楽♪
しゅーっ!