その他の環境整備【138】
踵免荷シューズ@
〜踵に床ずれがあると歩行できない?〜
----------------------------------------------------------------------
既に昨年度の全国老健大会で発表させていただいた内容ですが、
そのうちアップしようと思いつつ、1年以上経ってしまいました。
次期大会
も迫ってきているので、ここで遅ればせながら紹介いたします。
一見くだらない内容に思えるかも知れませんが、一人でも多くの方に
歩けるチャンスを与えるための一手段(ヒント)になればと思います。
----------------------------------------------------------------------
この内容の抄録はこちら
↑ピックアップ歩行器で自立歩行しているAさんです。
4年前の入所当初は、両膝が完全に曲がってカチカチにかたまり(屈曲拘縮)、
完全に寝たきり状態でした。(病院で長期安静にしていたため)
幸い意識がしっかりした方でしたので、個別的リハビリと自主トレ指導を続け、
4年かけて徐々に膝を伸ばして、立てるようになり、歩けるまでになりました。
このような方がいると、本人も職員もモチベーションが上がります。
ところが、1本杖も可能になり退所に向けて外泊訓練を続けていた最中、
軽度の脳梗塞をおこして入院になってしまいました。
↑たった2週間の入院だったのですが、両踵に床ずれができていました。
←見え辛いですが画像右端
↑看護師から「具合があまりよくないから体重はかけられません。
完全治癒するまで、立位・歩行訓練は中止です。」と申し送りがありました。
本人はかなり落ち込んでいる様子で、併せて認知面も低下してきていました。
何とか、踵に負担をかけずに早期歩行を開始できないか・・・
苦肉の策として考えたのは
「
健康サンダル
」
です。
医師・看護師と相談しながら、少しずつ「健康サンダル」歩行を開始しました。
↑これが健康サンダルで歩行している様子です。
↑本人は歩けるだけでかなり満足していましたが、欠点がありました。
踵免荷はできても、つま先をつっこんでいるだけなので、
踵が抜けてきてかなり安定性に欠けます。
しかも、健康サンダルだけに
「イボイボインソール」
がついているので
足の裏が痛くなって歩行距離が延ばせない
のです。。。
とりあえず、この方法で立位と歩行訓練は開始となりましたが、
体力が改善するにつれて、もっと安定した別なものを考える必要に迫られました。
「 無いのなら作ればよい」
という発想に至ったわけです。
しかも、いつものようになるべくお金をかけずに・・・・
●そこで次回は、独自に考案した
「踵免荷シューズと製作方法」
を詳しく解説予定です。(^▽^;
(介護型リハビリシステム研究所)
〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所