車いすセミオーダーシステム
(低予算でも体に合った車イスを)【後編】
通販車椅子を購入して調整してみた・・・というレポート特集・後編です。 ヾ(^▽^o)
ご家族の予算・希望を受けて、ネット上にて調査・注文し、届いた車椅子。
折角ですので、あれこれと調べてレポートさせていただいています。
前回は、届くまでの流れと空気圧のチェック、虫ゴムレスのチェック、説明書内容を中心に
取り上げました。今回はその続きとなります。
↑左側が今回届いた車椅子のキャスターです。(右は一般的なキャスター)
ここのメーカーのキャスターは比較的幅広タイプを採用しています。
この幅広タイプの良さは、
側溝蓋の溝などの隙間に挟まりにくいということです。
↑ブレーキの接地面も他メーカーより広くギザギザでしっかりしています。
↑左右のスカートガード内側に注意書きシールが貼ってありました。
メーカーの姿勢は評価できますが、
見づらい場所にある上に、字が小さく、専門用語が
使ってあります。
私なら、「ステップ板」とは書かずに「足台」、「アームサポート」とは書かず「肘台」と書きます。
そして字数をなるべく減らして字を大きくします。貼る場所ももっと上にします。
↑流行のシート調整機構がついています。だいぶ安価で一般に出回ってきました。
↑床ずれ防止用クッションです。上下と前後が決まっています。
↑ズレ防止のシートとして使いたいのですが・・・
↑裏面はビニール生地のツルツルでした。これではこのシートごと前に滑りそうです。
本人がズラさなくても、毎回の移乗動作で少しずつズレてくる可能性があります。
↑標準シートはマジックテープで動かないよう固定できるようになっていました。
(厚みがあるのでシートを2重にすると低床にした意味がないため、今回は使いません。)
↑おおよその準備が整った頃、オーナーの登場です。
↑本人の体型・変形にあわせてシートの張りを調整します。
調整の仕方は説明書にも書かれていますが、シーティング講習会で習うなり、
それを専門にしている方にご指導を仰ぐのが一番です。
座位姿勢の調整は、自分でも体験してみないとなかなかわからないものです。
↑本人に座り心地など聞きながら、シートとフットレストの調整を行います。
調整が完了したら、背もたれシートを被せて終了となります。
(フルオーダーだと、奥行、肘台の高さ、背もたれ高さ等々合わせられます。)
↑このタイプは肘掛けが跳ね上げ式になっていますし、フットレスト(足台)も左右に開くことが
可能です。ベッドなどへの移乗が楽に行えます。
↑介護者用ブレーキ。外出時に威力を発揮します。
↑簡易モジュール機構。多少の調整・変更が可能です。ちなみにアルミ車体の軽量タイプ。
【結果】
ご家族・ご本人大喜びで、介護・看護側も『姿勢がよくなった』など現場からの反応も上々です。
今回かかった費用は車いす37,500円、床ずれ防止マット13,600円、合計51,100円でした。
送料はサービスでしたので、購入から本体のセッティングまで調整してくれる、専門知識を持った
親切なスタッフさえいれば、かなり安価に良い車いすが揃えられます。
利用者と周囲皆の顔が明るくなる「通販(ネット販売)車いす」、おすすめです!!
【追記】
その後、約2週間経過して看護サイドから床ずれもよくなり、本人から臀部の痛みの訴えも
なくなったとの報告を受けました。よかったですね! (⌒‐⌒)
(介護型リハビリシステム研究所)