恐怖の車椅子
(折り畳めない、ギロ●ン車椅子)
ある日、「折り畳めない車椅子がある!」というので、『今時、そんなのはないだろう〜』
・・・と疑いつつチェックしてみると・・・・・確かに!折り畳みできるようになっていません。
↑今回の車椅子。利用者個人で購入されたもの。国内大手M社製。価格は189000円。
↑ハンドル一つ(ワンタッチ)で簡単にリクライニングできるようになっています。
歯医者さんの椅子のような・・・、航空機ファーストクラスの椅子のような感じです。
↑ブレーキはワンタッチ!足で踏むとでかかり、爪先で持ち上げれば解除となります。
↑肘掛けもワンタッチ!レバー一つで簡単に下がります。・・・(◎
_◎
;)・・・えっ?!
ここで
【危険箇所発見!】
肘掛けの下がり方はかなりスピーディではありますが、どう考えても問題です。
レバーを外側にずらすだけで、
「ガチャン!」と一気に落ちるので指などを挟む可能性大!
おそらく(?)説明書には「手を添えて・・・」とか書いてあると思いますが、
現場の方たちが、
車椅子ごとに説明書を読み込むとは考え難いので、
恐いです。
例えが悪いですが、まるで
「ギロチン」のようです。
実は、この車椅子・・・ポケットがないので説明書も見当たりません。
操作場所付近に
「注意」や
「危険」の表示すらありません。
試しに手や指を挟んでみようか・・・とも思いましたが、痛そうなのでやめました。
肘掛け部分に包丁でもセットすれば、大根くらいなら簡単に切れるかも。。
こわ〜
さて、肝心の折り畳み機構はどうなっているのでしょうか?
あちこち調べているうちに何となく構造がつかめてきました。
↑背もたれ部分のシートはチャックで簡単に下から外れるようになっています。
外すと中の支柱にボルトが見えました。ここが唯一「畳めそうな」ポイントです。
※これも車椅子本体に折り畳み方法を明記してあると良いのですが・・・。
介護タクシーなどでの移動時に困ると思います。畳めないと断わられる可能性大です。
↑ボルトは上下に2つ並んでいます。この下のボルトが比較的簡単に外せそうです。
↑スパナなどで両側から挟み込んで、互いに左側に回してネジを外します。
↑両方外すと、思ったとおり前方に倒すことができました。
※外したあとのボルトは紛失しないように、もとの穴にネジ込んでおくとよいでしょう。
↑これで折り畳み完了です。何とか持ち運びが可能な大きさになりました。
この車椅子、見た目はそれなりに良さそうなのですが、
ワンタッチにこだわり過ぎ(?!)の「ギロチン肘掛け」と、
手間のかかる「工具が必ず必要な折り畳み機構」には困ったものです。
国内メーカーの高価な車椅子ですから、早急に改善されることを期待します。
(改善したら、そのことを当ホームページに一報頂けると有り難いです。
既に購入されているユーザーにも何らかの対応が必要かと考えます。)
※「危惧なる器具」に紹介すべきか迷いましたが・・・とりあえずココにしました。
(介護型リハビリシステム研究所)