ブレーキバネ伸張術
   (ブレーキバネを伸ばす荒技?!)


ブレーキ整備は、もうこれ以上のパターンはないだろうと思っていたのですが・・・。
甘すぎました。今回も私の大嫌いなタイプのブレーキ特集になります。。




↑久々に登場したプラスチックブレーキ
「壊れ易い、使い辛い、整備し辛い」と三拍子揃ったブレーキです。
10年位前に大量に出回ったタイプで、その頃にあった施設ならまだゴロゴロしているでしょう。


症状としては
「ブレーキを外そうとしても元に戻らない」ということで、
実際動かそうとしてもびくともしません。

完全な固着状態です。


その時点で考えたことは、誰かか気を利かせて分解し、ネジを締めすぎたんじゃないか?
・・・ということです。
となると、内部のネジを緩めて油でもさせば直ぐに動くようになるだろうと、早速分解します。

分解してみて早速嫌な予感・・・

最初に驚いたのは、ブレーキ内の下部分に大きな黒い塊がベタッと張り付いていたことです。
外そうとすると黒い胞子(?)が大量に飛びました。ひぇぇ〜〜!!しかも臭い!!
それを何とか素手で取り除き、潤滑剤を吹き付けます。⇒さすがにその画像はありません。




↑その後、ネジの調整・・・矢印部分のネジを緩めます。
※ここで、右下のネジとバネ部分が、かなりサビているのがわかりますでしょうか?
ここが「謎の黒い異物」が貼りついていた場所です。

ここで、再度動作チェックをします。


 

↑ブレーキレバーを倒してかけた状態。    ↑ブレーキレバーを起こしてはずした状態?!

画像でわかると思いますが、タイヤに食い込んだブレーキは離れようとしません。
この後も、潤滑剤をシューシュー噴きつけてネジを調整しましたがダメです。

おそらく、錆びたネジ奥深くまで汚れやサビが入り込み膨らんで動きを悪くしているのでしょう。

 でも・・・( ̄w ̄;)・・・これ以上バラすのも面倒だし手間もかけたくない・・・

しつこく動かしていると多少動きが出てきましたが、まだ抵抗が残ってスムーズに戻りません。

ここで考えたのは・・・この抵抗に打ち勝つ外圧を加えればよいのではないか?!

よし
  バネの力を強化しよう!(; ・`д・´)ノ″  




↑錆びた病巣部分とバネ・・・。このバネをもう少し強くできれば。。


(σ・∀・)σ ここからが裏技です。




↑ここのネジをつまんで外して・・・・(それにしてもすごいサビです)




↑ぐっと引っ張ってここのネジの凸部分にかけます。

たったこれだけ。。
(b^ー゜)

画像を見て後から気づいたんですが、バネの中部にまだ汚れが残っています。うぇ〜、、
引っ張ったことで隙間が広がって現れたんですね〜。

このブレーキの悪い点の1つに、構造が袋状になっていることがあげられます。
特に端の方には、食べこぼしなどのゴミがどんどん溜まっていくようにできています。


 

     ↑バネの位置を変えるとこんな感じ。          ↑これはもとの画像です。


あとは、動きをチェックしてブレーキカバーを元に戻すだけ。





何とか動作可能となり、現場へと復帰していきました。
もし今度戻ってきたら、完全にバラすかパーツごと交換するしかないでしょう。。

このタイプ(袋状)のブレーキは「時々分解して清掃する必要」があると思います。
昔(出た当初)から大変手間のかかるブレーキなのです。  (=_=)。







                                 (介護型リハビリシステム研究所)

〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所
理学療法士,介護,医療,リハビリ,
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「ブレーキ整備法・パート16」
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