車椅子の空気圧 その3
<タイヤの空気抜け実験>
このコラムでは、管理人が勝手気ままに感じたことを書き込んでいます。
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前回、前々回に引き続き、空気圧の話になります。
車椅子の空気ってどのくらいで抜けるのでしょうか???
研究所では数台の車椅子を使って空気抜け期間を計測しています。
今まで何台かの車椅子を空気がどのくらいで抜けるか実験をしましたが、
2ヶ月目には、普通タイヤも極細タイヤのいずれもブレーキ(制動)に
支障が出るくらいの空気の減りを認めました。
↑やり方は至って簡単♪
「空気漏れ測定中、空気入れ禁止」
・・・と、ガムテープで封印するだけです。
対象は・・・認知能力の高い利用者と、普段使っていない車椅子に協力を得ました。
結果は・・2ヶ月経った車椅子タイヤはどれもがブレーキの効きが甘くなっていました。
ブレーキをかけた状態でも、ある程度力を入れればズルズル引きずってこげるくらいに、
空気圧が低下したというわけです。視覚的にお見せしますと・・・・
↑ぎゅーっ!!と力いっぱい押さえるとこのくらい凹むくらいに減っていました。
↑比較する目的で極細タイヤもチェックしましたが、2ヶ月で同様にブレーキが甘くなりました。
極細タイプはタイヤに山がなく滑らかですのでブレーキへの影響が大きく出ます。
つまり、当ホームページで推奨する空気入れ期間は1ヶ月。
2ヶ月目ではブレーキが甘くなり、3ヶ月経つとブレーキは殆ど効かなくなります。
毎月(例えば月末か月初め)全ての車椅子に空気を補充する管理システムが必要なのです。
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空気は1ヶ月に1回は補充しましょう
ヽ(´▽`)ノ
(介護型リハビリシステム研究所推奨)
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それが無理なら、最初から空気レスの車椅子(ゴム製のソリッド式や、発砲ウレタン製の
ハイポリマータイヤ)を・・・どうしてもエアーにこだわる方には
エアハブをおすすめします。
↑ぐっと押し込んでも凹まないくらいに入れないと、車椅子のブレーキは確実に効きません。
空気圧管理は車椅子整備の基本中の基本です
空気をしっかり入れていれば、操作が楽で、ブレーキも効いて、命もタイヤも長持ちします。
(介護型リハビリシステム研究所)