空気入れ・前編
(ちょっと変わった空気入れ)
「え〜空気入れ〜?!今更なんで空気入れの話題なの〜??」・と、思われる方も
いらっしゃるでしょうが、今回はちょっと変わった話題です。
最近、ニュースなどで取り上げられているので、ご存知の方もいるかも知れません。
「走行しているだけで自然とタイヤに空気が入る自転車」って聞いたことありませんか?
空気を意識して入れる必要のない、空気入れシステムなのですが・・・
この装置のことを
「エアハブ」 と言うそうです。
興味ある方は「エアハブ」で検索をいれてみると色々と見ることができます。
大阪府堺市の中野鉄工所でつくられたものだそうです。
http://www.nakano-iw.co.jp/jp_body/product/product.html
http://webnews.asahi.co.jp/you/special/2003/t20031127.html
この「エアハブ」・・・確かにすごい発明かも知れませんが・・・
個人的には、普段から空気圧に気をつけていれば不要のような気がします。。
・・・・で、その「エアハブ」が何と!
車椅子にもついちゃったそうです!
("えんさん"いつも情報ご提供有難うございます。)
実際に使っているメーカーの紹介ホームページはこちら↓
http://www.matsunaga-w.co.jp/air-hub/index.html
(興味のある方は上記アドレスを、コピー→ペーストしてご覧下さい。)
・・・・ん〜・・・ですが・・・・多少、気になることがありましたので
早速、メーカー宛てに質問をしてみると、いつものように即日の回答がきました。
以下に、Q&A方式でご紹介致します。
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「エアハブ車輪」について5点ほど質問させてください。
Q1:この車輪にエアーが注入されるにはある程度のスピード(回転)が必要でしょうか?
家庭内で短距離を移動する程度でも補充されますでしょうか?
A:回転は必要ですが、スピードは必要ありません。
車輪が回転すれば空気が充填されます。後ろに進む回転でもかまいません。
Q2:バルブ(ムシ)の部分はムシゴムを使われているのでしょうか?
ムシゴムレスなのでしょうか?
A:米式バルブを使用しています。
Q3:重量は一本あたりどの位増えるのでしうか?
A:1本あたり、約350グラムの重量増となります。
Q4:耐久性はどれくらいありますでしょうか?
A:本来自転車用に開発されていますので、
エアハブほんたいの耐久性には問題ないものと考えています。
Q5:今後、数量が出ればコストを下げる可能性はありますでしょうか?
A:十分あると思います。
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↑以上が質問の内容と回答です。折角ですので少し考察してみます・・・。
Q1の回答だと、ちょっとで回転すればOKとの内容にとれますが・・・
そのちょっとが使用者や施設によって相当ばらつきがあるんですよねぇ〜。。
Q2の回答で、「米式バルブ」ということは虫ゴムレスで耐久性もあるからでしょう。
(米式バルブの分解の仕方は機会があれば紹介したいと思いますが・・・
そう滅多に壊れるものでもありません・・・自分も1回やった経験があるだけです。)
Q3の回答ですと、片輪で350g・・・杖1本分位?意外に軽量なんですね〜。
・・・・と、いうことは意地悪い言い方をすると材料費はそれ程かかっていないのでは?
Q4の回答では、基本的に壊れる構造ではない・・・と受け取りました。
シンプルな構造体なのかも知れません。
Q5の回答は、「十分ある」とのことですので今後を期待したいと思います。
自転車と共通パーツなら、自転車が売れても自然とコストが下がるんですよね??
・・・実は、この車椅子用エア・ハブ車輪2本分の費用で、両輪にエア・ハブのついた
有名メーカーの最新式
電動自転車が買えちゃう位なんです。
興味ある方、「アシスタ」で検索下さい。
本来は、
全ての車椅子を虫ゴムレスにするのが先だと思いますが、空気圧低下の
危険性に目をつけて積極的に取り入れようとする企業姿勢は素晴らしいと思います。
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「エアーハブ」開発の意図
自転車や自動車用ゴムタイヤは構造上、わずかづつですが空気が漏れています。
この為、快適走行には定期的な空気充填が必要です。空気圧が下がったまま走行すると、
ペダリングに重さを感じるだけでなく、リム打ち(金属部分と干渉すること)などでパンクの
確率が非常に高くなります。また、タイヤがリムから外れて転倒する危険もあります。
そこで、常に漏れている空気をハブ内にポンプを内蔵して常に補充できないかと開発を
したそうです。。
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(介護型リハビリシステム研究所)