「専用工具」整備法
〜 足りない工具はその場でつくる 〜
整備をする中で、その場、その場の状況で工具を組み合わせたり、改造したりすることは
よくあります。その方が、効率が上がり速やかに作業を行なえるからです。
前回、キャスター脱落のケースを整備している時にちょっと特殊な工具を製作しました。
そのとき行なった1例を、今回の特集で紹介したいと思います。
( 小話部屋の自動車整備でもたまに工具の代用品を紹介しています。(#^.^#) )
↑前回は車椅子のキャスターが両方外れたケースでした。
↑前輪部分を持ち上げてキャスター整備を行ないます。ここまでは前回と同じです。
↑キャスターの差し込み部分を綺麗にして、油を塗って押し込むと根元に六角ボルトの角
が残ります。本来、ここのボルトを回して脱着するのが正常なやり方なんですが・・・
↑このようにスペースが狭いものが多く、常日頃使っている工具を使うことができません。
イレクター用キャスターもそうだったと記憶していますが、専用工具が必要になるのです。
タイヤを外して下から六角レンチで締める「急がば回れ」手段もありますが、
このやり方は
きつく締めすぎるとキャスターの方向を変えるベアリングを傷める可能性もあるそうです。
ウーン・・・
( ̄〜 ̄;) タマにはまともに締めてみるかなぁ・・・?
・・・・でも、専用工具がありません。
 ̄∇ ̄;) 無いんじゃなぁ〜
・・・買えばいいじゃない、と言われそうですが面倒です。
( ̄з ̄)このためだけに工具買うのもね〜
そのため、急きょ「工具を作る」ことにしました。
( ̄▽ ̄)ノ″ 決定!ここの研究所らしいでしょ?
【工具のつくり方】 (^◇^ ;) あくまで参考程度にしてください。
↑工具箱をごそごそ探っていてこんなのを幾つか見つけました。
古い車椅子におまけで付いていた工具です。余っている上に使うことは殆どありません。
これをしばらく眺めていて考えました。
ここで「もしや?!」と思った人は、ここのHPの通(ツウ)です。
・・・どうするかといいますと・・・
( ̄ー* ̄)キラ
そうです!!
\(^o^)/
↑ペンチで押さえてグラインターでカットしたんです。
(注:この作業は大変危険ですので、あまりお勧めしません。慣れている方に頼みましょう。
金属片が顔にバチバチ当ったり、火の粉が飛んできたりして結構恐い思いをすると思います。)
↑「はいっ!」キャスター固定専用工具の出来上がり!!!
1円もかけずに「あっ」と言う間に完成しました! d(*⌒▽⌒*)b 売り物みたい!?
↑これをこのようにして使います。
工具(アイテム)が増えて整備が効率よく簡単にできるようになりました。
足りない工具は作るという発想も時には必要です。
・・・・というか、始めからこの形状の付属パーツを付けてくれればいいんじゃないでしょうか?
メーカーさんにはどうせ付けるなら、もう少し気の利いた付属パーツをつけて欲しいと思います。
(でも、虫ゴム1つスペアでつけてくれないんだから、無理なお願いかも知れません・・・(=_=)。)
(介護型リハビリシステム研究所)