通販車椅子・パート1
インターネットで車椅子を買う前に
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※ここで取上げる内容は、月刊誌「かいごの学校」とタイアップしている連載企画です。
ネットの通販車椅子を実際に「選び、購入し、届けてもらい、使用していく・・・」過程を、
「番外編&裏話」という位置づけで公開致します。<介護型リハビリシステム研究所>
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介護保険制度改定の煽りを受けて、インターネットなどの通信販売で
車椅子を購入される方は、今後確実に増えてくると思います。
インターネットの優良サイトでは品質が良い物を安く販売しています。
これは、店舗を置かない、サービスマンをおかない、在庫をおかない等の
工夫でコスト削減をしている為と思われます。
・・・ですが、価格だけを第一に購入すると思わぬ落とし穴もあるのです。
ここでは、「購入前」の通販車椅子でなるべく失敗しないよう気づく範囲で
アドバイスしたいと思います。
↑日本医療企画とタイアップして浮上した「松永製DM-80」・・・
これを選んだ理由はネット上でたまたま一番安価だったから。
インターネットで販売される車椅子をチェックするのに、高価な物を買っても意味がないし、
本質を知りたいならまずはスタンダードから・・・と考えて選びました。
でもこれは、病院や施設でもよく使われている車椅子なんです。
一部のホームセンター等で安価に販売している無(?)メーカー製とは品質が違います。
それが何と!!「1万円(正確には9990円)」で買えました。送料は500円。 w(゜o゜)w
この車椅子・・・別に恨みはありませんが、「通販車椅子の代表」として今後も研究し、
言いたいことを言いたいと思います。メーカーから提供してもらったわけではないので・・・
インターネット購入は普通のテレフォンショッピングみたいに電話での注文が可能です。
支払いも代引き(代金引換)やコンビニ支払い、クレジットカードなど様々です。
(インターネット販売店によって対応が異なることがあります。事前にご確認下さい。)
・・・ですが、ただ「安いから」「便利だから」というだけで安易に注文すると、失敗することも
十分に考えられます。
まず最初に気をつけることは・・・
どのようなのを買うか?予算はどの位か?を決めておく
・・・ということです。
インターネット販売店は、「一番安いのをくれ!」だけでは販売できないと言っていました。
理由は、後々トラブルになることが多いから・・・だそうです。確かにもっともだと思います。
具体的にはメーカー名と車椅子名が必要です。例えば、「松永製・DM-80」と注文します。
車椅子は、「利用する方の症状や体型」、「利用する目的」によってタイプが異なります。
また、予算にしても1万円〜数十万・・・それこそピンからキリまであります。。
でも、どのような車椅子を買ってよいかわからない・・・・という方は多いと思います。
その場合、かかりつけの病院や施設、近所の介護ショップなどに出向いてアドバイスを
受けると良いでしょう。
使う方を一緒に連れて行くと、より具体的にタイプやサイズなどの相談に乗ってくれます。
座面の微妙な調整(シーティング)が利くなどの、高価な車椅子を検討されている方は、
購入する前にそのタイプを一度レンタル(試乗)することをお奨めします。
購入したあとで「合わないから交換してくれ」は困難です。その点、レンタルは可能です。
(高価な車椅子は、かかりつけ病院や施設、介護ショップ等で購入する方が安心です。)
合わない車椅子を買うと、体の変形や床ずれを起こしたり、自立が困難になったりします。
安価な車椅子でも、車椅子専用クッションを一緒に使用すると楽に座れることがあります。
車椅子は、介護用品総合パンフレット等に掲載されている有名メーカー製を選びましょう。
部品の強度が信頼できますし、壊れた際の部品の調達が比較的容易だからです。
※これらの詳しい内容は、16日発売の「かいごの学校」でも連続で特集を組みます。
(介護型リハビリシステム研究所)