車椅子用テーブル改造
【デスクタイプに如何にして固定するか?】
----------------------------------------------------------------------------
今回の内容はとても簡単なので、学会や研修会で発表するみたいに「である調」を使って
形だけでも「有難く・格好良く」してみたいと思います。
ネット上で調べてみると、簡単な内容(文章)は「である調」でそれっぽく書いて、
難しい内容ほど、「です・ます調」で丁寧に、わかりやすく書く・・・と、出ていました。
(・・・と、いうことは・・・「である調」でつくられた文章は大したことないってこと??)
それでは・・・早速、始めてみましょう・・・♪
最初のタイトルを考えただけで、かったるくなってきました・・・けど・・・
(;´д`)ゞ
----------------------------------------------------------------------------
『<なんちゃって発表>⇒あくまで「なんちゃって」なので突っ込まないで下さいね♪』
----------------------------------------------------------------------------
車椅子環境改善への取り組み
〜姿勢保持困難な対象者へのアプローチの一例〜
【はじめに】
脊柱の変形や、脳血管障害でバランスに問題のある対象者はきちんとした座位保持が
とれず、臀部にズレが起こりやすい。
頭部や体幹も安定せず、摂食などのADLに問題のあるケースも少なくない。
この場合、
車椅子の変更や調整などで様子をみることもあるが、車椅子用のテーブルを
利用してADLの向上を図ることもある。
しかし、通常の車椅子テーブルはディスクタイプ肘乗せに固定することができない。
今回、その欠点を補うべくテーブルを加工して、有効であったため報告したい。
【対象と方法】
当施設利用者で、脳血管障害による左片麻痺+脊柱変形(円背)があり、座位姿勢は常に
左および前方に傾斜している状態であった。
車椅子にてシートの張り調整や、フットレスト調整、エアクッションによる調整等も行ったが、
姿勢調整には限界があり、コミュニケーションや食事摂食などに支障をきたしていた。
そこで車椅子用テーブルの固定を試みたが、車椅子の構造に問題があり(肘乗せ前方の支え
がない上に、ベルトを固定する隙間が無いなど)、画像のようにテーブルが傾く状況であった。
また、車椅子はリースの為、車椅子本体の改造はできず、テーブルの改良で解決を図るしか
方法はなかった。
テーブルに紐の追加や、ベルト位置の変更を試みたが、いずれも耐用性や着脱の簡易性に
問題があり、現場からの改良を求められた。
様々な試行錯誤の結果、「アルミ製の松葉杖に使用されていた杖先部分」を流用して簡単に
確実に固定することに成功した。
以下、製作の過程(方法)を説明する。
↑松葉杖用の先端部分(他の部分は壊れて既に破棄してあるため、廃用部品)。
↑杖先ゴムを外して、テーブルの裏にマーキングする。
ネジとワッシャー(金属の輪)は別に用意した。
※杖先ゴム内には金属が埋め込まれ、尚且つ中心に穴が開いていた為、最大限に活用。
↑ネジ用を穴をドリルであける(ドリルのサイズはネジ径より僅かに小さい物を使用)。
↑あけた穴にねじ込んで、しっかりと固定する。
↑できあがり画像。2箇所に杖先ゴムを固定して、アルミの柄を差し込む。
↑そのアルミの柄の端を、車椅子のスイングアウト付近(シート端)の出っ張りに差し込む。
この後、この端部分にはビニールテープを巻いて、車椅子本体にキズがつかないようにした。
↑このように安定して、しっかりとしたテーブルに仕上がった。
支えに使った松葉杖の柄の長さが、ぴったり合ったことも加工を容易にした。
【結果】
本人用の車椅子に、車椅子用テーブルが上手く固定できたことにより、上体は安定し
頭も上がり、コミュニケーションが十分に取れるようになった。
同時に食事も容易に摂食でき、本人も介護側も楽になった。
表情が見えることで、介護側も様子観察しやすくなり、本人もより明るく積極的になって
きている。
<改造前> <改造後>
【考察】
本来、固定できない構造のリース車椅子に、車椅子用テーブルを改造して取り付けに成功した。
不可能が可能になったことで、姿勢がコントロールでき、日常生活動作の向上・介護負担の
軽減・精神活動性の向上を図ることができた。
しかし、昨今では車椅子用テーブルは、「抑制」とも受け取られやすく、本人・ご家族との了解を
十分に得て行う必要がある。
----------------------------------------------------------------------------
<ここから「です・ます調」で書きます>
・・・如何でしたか? (;^_^A
「である調」を使うと、それっぽいですよね〜。
特に
大したことやっていないんですけど。。。
でも、仮にこの程度であったとしても多分どこでも採用してくれると思います。
発表なんて、自分が得意なことを物怖じせずに積極的に出せばいいと思います。
それが、臨床的なら尚更お奨めします。
同じ事例で悩んでいる人は、世の中にいっぱいいるはずですから!
これの最大の「売り」は、松葉杖の先がピッタリフィットしたことにあります。
(まるで、この車椅子に使うためにわざわざ作られたかのようです。)
(介護型リハビリシステム研究所)