「キャスター」整備法・パート10
キャスターの分解ができない?!
キャスターの整備だけで、10回目になってしまいました。
車椅子にとってキャスターは小さな部品ですが、車椅子にとって一番低位置に置かれていて、
一番床に接していることが多い部品でもあります。
同時に移動時の汚れも拾いやすく、飲食物などの汚れ被害も受けやすい位置にあります。
また、常に体重がかかり、段差ショックも一番受けやすいという・・・
何かと使用時のストレスが多く、最初に壊れて当然のかわいそうな部品といえます。
・・・ですから、キャスターはブレーキ同様しっかりと丈夫に作って欲しいと願うわけですが・・・
今回は、同僚がキャスター整備の際に、車体から取り外せずに四苦八苦していましたので、
その状況を簡単な指導で解決した事例を紹介したいと思います。
↑今回の車椅子は
何かと整備性の悪い、中国製車椅子です。
あまりに安価に作られすぎで、快適性・操作性・耐久性・整備性は
殆ど無視されているような印象を何かと受けます。
今回、このキャスターのボルトを外そうとして、全く抜けてくれず苦戦していた・・・
という状態でした。
ボルトのネジ山部分が、キャスターベアリングの内筒に干渉して引っかかったような感じです。
↑この場合は、引っ張ってもダメなら、叩いて出すという手法をとります。
丈夫な、ネジ径より小さめの金具を当てて(この場合、+ドライバーの先端)、かなづちで
ちょっと強めに「コン!コン!コン!!」と叩きます。
・・・そうすると反対側へ少しずつ押し出されて外れてくれるという具合です。
これで、同僚が「ああでもない、こうでもない」と20分程やっていたことが、一気に解決しました。
↑あとは、アルコールや、歯ブラシ、雑巾などで綺麗に清掃します。
最近は、ノロウィルスとかが騒がれていますので、ハンドル・ブレーキ・肘のせ・シートなどは
特に次塩素酸ナトリウム(ハイターなどの漂白剤系)の希釈液で消毒しています。
............思うんですが、車椅子でトイレに行くことは施設内ではよくある事ですが、その時大車輪は
当然床についているわけで、その後利用者が操作時・食事時に何となく大車輪のタイヤ部分に
触れてしまう、、ということは日常茶飯事的に「ある」と思うわけで..................
 ̄∇ ̄;) .................
(介護型リハビリシステム研究所)