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2002年4月21日、栃木県宇都宮市の大谷資料館にて行われたパイオニアランジャパンに行ってきました。
毎年4月の第三日曜日に開催されているイベントで、国内外の旧車が一同に会します。
バイクとオーナーの紹介から始まり、エンジン始動の儀式を行った後、日光例弊使街道の杉並木を走ります。(往復約38km)
この日心配されていた天気もなんとか持ち堪え、旧き良き時代の名車たちの勇姿を堪能することが出来ました。
  
左が『HONDA Super Cub』のサイトのオーナーでもあるスギヤマさんの59年C100です。
お隣にも同じ59年のC100が並んでいましたが、同じ年式にもかかわらず細部が微妙に異なっていました。


  
59年前期までの特徴として、タンクサイドには立派な金属製エンブレムがビス止めされています。
またタンク下にはスタンド用グリップが付いていて、
60年以降には荷台のプレス板を曲げ込んで手が掛けられるようになり、簡素化されてしまいます。

  
エンジン始動も実にスムーズで、非常に調子が良さそうです。
新車当時から一度もタイヤ交換をしたことがないほどの未再生原型車、いつか僕もこういうC100を手に入れてみたいですね。
  
こちらはホンダのベンリイJCです。55年くらいのモデルだと思います。
フロントにアールズフォークを採用している初期モデルで、後にボトムリンク式に変更されます。
  
こちらはホンダのベンリイスーパースポーツCB92。59年頃のモデルでベンスパとの愛称で呼ばれています。
当時浅間火山レースなどで大活躍したバイクです。
  
こちらはホンダCB72。C70の発展型であるC72がベースとなったモデルですが、それまでの神社仏閣デザインとは一線を画しています。
またレーシングオプションキットである[Y部品]が多く販売されており、当時のホンダのレースに対する思いの深さが感じられます。
  
こちらはホンダのCL72。上のCB72をベースとしたスクランブラースタイルのモデルです。
  
こちらはモンキーの元祖であるCZ100。C100のエンジンにスポーツカブのタンクを持つ、遊び心たっぷりのかわいいバイクです。
このモデルは国内では販売されておらず、輸出がメインだったようです。ちなみにこちらはフランス仕様ということでした。
  
ホンダの最後はドリームCB750フォア。こちらは砂型のクランクケースを持つK0タイプです。図太い排気音を聞かせてくれました。
  
こちらはW3の愛称で親しまれるカワサキ650RS。歯切れの良い排気音がとても印象的でした。
  
お次はヤマハの二台。左がYDS3、右がYD3だったと思います。どちらも元気の良い2ストサウンドを聞かせてくれました。
  
左は大東製機のDSK。当時のBMWのフルコピー車で、53年頃のモデルでしょうか。右はメグロ。モデル名は失念してしまいました。
  
左は東昌エコー。東京発動機(トーハツ)と昌和製作所(クルーザー)の提携会社である東昌自動車のバイクです。製造は58年頃。
右は新明和工業のポインターラッシーでしょうか?当時はこのようなモペットが多かったようです。
  
左は平野製作所のヒラノバルモビルです。折りたたむとなんとトランクのようになってしまうとてもユニークな設計。
しかし折りたたむのに半日ほどかかるそうです(笑)。走りのほうもなんかヨタヨタしていました。
右側はトーハツの自転車バイク。昔はこんなのがいっぱい走っていたんでしょうね。白煙がものすごかったです。
  
スクーターファンの皆様、大変お待たせ致しました。富士重工(旧中島飛行機)ラビットの登場です。

  
ラビットなのはわかるんですが、車種がわかりません。詳しい方どうかコッソリ教えてください。

  
左は新三菱重工業(中日本重工業)のシルバーピジョンです。何年頃のモデルでしょうか?右はメーカー名を失念してしまいました…。
  
今度は英車の登場です。左はBSAのゴールドスターです。350ccと500ccのタイプがありましたが、こちらは350の方だそうです。
マン島用レーシングアルミタンクがとても決まっていました!左はBSAのゴールデンフラッシュ。
  
こちらは同じBSAでもなんと戦前のモデルだということです。サイドバルブエンジンの咆哮にうっとりしてしまいました。
  
今度はヴェロセットの登場です。ベノムのフィッシュテールから吐き出される排気音は上品でとても気品に溢れていました。(左)
  
最後はマチレスです。これも調子が良さそうで、元気な排気音を聞かせてくれました。
  
友人も見学に来ていました。左のBSAヴィクターです。69年頃のスクランブラーで、歯切れの良い単コロサウンドを残し去って行きました。
右は同じくBSAのロケットゴールドスターです。62年頃の650ccOHVのツインで、これもなんとも言えない良い音がするんですよね〜。
  
会場では部品交換会も開かれていました。出店数は多くありませんでしたが、いつも行っている交換会より濃い印象を受けました。
    
交換会でとても面白いものを見付けました。詳しくはこちら

1985年から始まったこのイベントも今年で18回を数えました。普段決してお目に掛かれないような内外の旧車に出会える喜びを、多くの方に知っていただきたく思い今回レポートしてみました。いつかは僕も多くのギャラリーの前で愛車を披露してみたいですネ!


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