1961 Honda Super Cub C100

Motorcyclesに戻る
トップに戻る

1961年型ホンダスーパーカブ号C100のレストア日記です。
(このページは上が最新の記事になっています)

02/05/10 とりあえず戻してみる…

5月6日のカブミーティングに参加するためにとりあえず元に戻した。(結局参加出来なかったが…。)
またばらしてエンジンのオーバーホールをする予定。
シリンダーはボーリングしなければいけないので、いっそのこと55ccにしてしまおう。
次回の部品交換会でC105のピストン&リングを探さねば!
  

  

  

  

02/05/03 腰上の組みたて&燃料タンクの補修

シリンダーの段付きの処理はとりあえず何もせず、腰上をそっくり戻すことにした。
  
ガスケットセットは先日の部品交換会で手に入れたもの。2800円也。ちょっと高かったかな?
とりあえず組み終わりエンジンをかけてみる。やっぱりオイルが上がっているようだ。煙と匂いがものすごい。
  
どうも臭いと思ったら、ガソリンが漏れていた。こういう時は何も考えず、クイックスチール攻撃だ!

02/05/02 ワイヤーの交換 etc..

メーターケーブルは純正より短いものが付いていて、メーターまで届いていなかったため新しい純正品に交換した。
ブレーキワイヤーは後期型のものが付いていたので先日手に入れた中期型のものに交換。ブレーキパネル取り付け側の形状が若干異なっている。
スロットルケーブルはアウターチューブに亀裂があり、グリスを注入してもそこから漏れてしまうのでやはり新しいものに交換した。
  
先日の部品交換会で手に入れた。メーターケーブル1500円、ブレーキワイヤー1800円、スロットルケーブル2000円也。
  
ハンドルグリップが切れていたので部品取りのC105から移植。とっても汚かったのでシトラスグリーンとチャーミーVでゴシゴシ洗った。
スロットルケーブルはハンドルパイプの中を通すので厄介だった。だってなかなか通らないんだもん。
  
5月6日のカブミーティングに参加するためにとりあえず腰上を組むことにした。
古いガスケットをスクレッパーで剥していくのだが、なかなかこれがうまく剥がれてくれない。(涙) 何時間ガシガシやっていただろう。
だいたい剥がれたら細目のオイルストーンで面を出す。うーん、なんとなくプロっぽい?(笑)

02/04/28 C105のキャブの洗浄

今日はC105のキャブレターを蘇生させる。
数日前からクリーナーに漬け込んでおいたので、みるみる汚れが落ちていく。
キャブの掃除は何度やっても楽しい作業だ。
しつこい汚れや錆の落ちない部品はもう一度洗油に入れておく。
またゴム類は堅くなって弾力が無くなっているのでアーマオイルにしばらく漬け込んでおこう。復活なるか、乞うご期待!
  
C105には車載工具がそのまま残っていたが、
今となっては貴重な逸品ではないだろうか。
タペット調整のためのシックネスゲージがなんとも誇らしげ(笑)。

当時ものなのか、HMマーク入りのバッテリー。
すでに電解液なんてものは存在しないが、
なんだか捨てるのも惜しいのでガレージのオブジェにしておこう。


02/04/27 腰上の分解

先日の部品交換会でガスケットが手に入ったので、腰上の分解を行ってみた。
OHVエンジンは構造がシンプルであるため、腰上の分解が非常に容易だ。
まずヘッドカバーを外し、2本のプッシュロッドを引き抜く。
またこのプッシュロッドが何の変哲も無いただの棒だったりするのが笑える。
こんな棒でロッカーアームを一生懸命押しているなんて、ちょっと想像がつかない。
次にヘッドを開けるとピストンが顔を覗かす。またかわいいピストンだこと。
さらにシリンダーをゆっくりと外すと、完全にピストンが姿を現した。カーボンの固着も少なく状態は比較的良いようだ。
ピストンはC型のピンクリップを外しピストンピンを引き抜くとコンロッドから外れる。
と、ここまでは一気に分解することが出来た。
  
シリンダー内部を見てみると多少の錆はあるものの比較的綺麗な状態だった。
しかし指で触ってわかるぐらいの段が付いている。
とりあえずモトメンテ34号に載っていた手ホーニングを試してみるか。まぁ、焦らずに行こう…。

02/04/17 エンジンはかかったが…

洗浄済みのキャブレターを組んで、バッテリーも新品に交換し、配線もOK、ポイントも少し磨いてやる。
キックをするとプラグからは火花がちゃんと飛んでいる。 『イケル!』
内部の錆を綺麗に落としたタンクを取り付け、ヒューエルホースをキャブに繋ぎ、燃料を少しだけ入れる。
数十回のキック後、やっとエンジンに火が入った。
しかし、キャブを見ると燃料がじゃじゃ漏れ状態。
急いで燃料を遮断し、もう一度キャブを点検することにした。
  
やはりON/OFFコックのところのパッキンの欠損が原因だったようだ。
C105のものを使おうと思ったが、径が合わない。
応急処置として2mm厚のコルクを代用してみた。
漏れはとりあえず止まったが、コルクではやはり心許無いので別なものを探さねば…。

02/04/16 前後ブレーキのオーバーホール

前後のブレーキ分解後、シューも新しいものと交換してあげた。
ヴェスラのC50用なのだが、C100にもぴったり合った。
(実はこれTL125に付けていたものだったのだが、なんとモンキーJ型にも合ってしまう。恐ろしや…。)
ブレーキワイヤーにグリスアップしようと思ったところ、ワイヤーが後期型と判明。ブレーキパネル取り付け側が微妙に異なる。
次回の部品交換会で前期型を調達しなければ…。
  
リアのアクスルシャフトを抜いても、車体側にスプロケットが残るので整備性が良い。(右図)
道路事情が悪くパンクの多かった当時としては、特に重宝がられたのでは…。

02/04/13 結線作業

パーツリストとサービスマニュアルが届いた。(Sさん大変お世話になりました。)
サービスマニュアルの配線図とにらめっこしながら、一本一本配線を繋いでいく。
せっかく繋いだ配線が後で接触不良を起こすなんてことにならないように、接点復活剤も忘れずに塗っておく。
またイグニッションスイッチがC50?のものが付いていたのでC105から移植してあげた。
(数日前、鍵が無かったのでシリンダーから鍵を作ってもらった。3000円也。)
配線図を見て気が付いたのだが、この頃はブレーキランプなんてものは存在しないようだ。(おいおい、大丈夫か?)
どおりでテール球がひとつしか入ってないわけだ。配線の本数も少なく比較的簡単に結線することが出来た。
  
欠品していたセンタースタンドストッパーラバー(マフラーに取り付けるクッションゴム)と、
チェーンケースピープホールキャップ(チェーンの覗き窓の蓋)がメーカーから出たので、早速取り付けてみる。
(チェーンケースピープホールキャップはたぶん現行のカブと共通部品なんだろうけど、材質がちょっと違うみたい。)
  

02/04/07 キャブレターの分解清掃 etc...

キャブを分解してみると、中はカラカラでドライな状態だった。
ガソリンがしばらく入っていなかったのだろう。
ジェットなどの真鍮部分は青緑色に変色し、フロート室には錆ががっちり詰まっていた。
とりあえずばらせるだけばらし、クリーナーに漬け込むことにした。
ゴムパッキン類はすでに堅くなっているので新しいものに替えたいところだが、
液体ガスケットを併用しなんとか再利用してみよう。 

お次は燃料タンク。燃料口から中を覗いてみると真茶色に錆びている。
錆除去剤をお湯で三倍くらいに薄めてしばらく漬け込んでおこう。
これは以前モンキーのタンクにも使ったクリーナーなのだが、値段が安い割には結構錆が落ちる。(1リットルで1800円)
   
外装の塗装は塗り替えないで出来るだけそのまま生かしたいのだが、
チェーンケース・スイングアーム・フロントフォークカバーの錆が酷く、地金が出てしまっているので再塗装したほうが良いかもしれない。
このカラー(ビーバーブラウン?)も渋くてかっこいいのだが、
マルエムブルーにフロントフェンダーとサイドカバーを水色に塗って初期暫定色もどきを作ってしまおうか。(邪道?)
ちょうど白グリップに鷲鼻テールもあることだから。
しかしその前にエンジンを実動させないと…。

  
後日、『SMFS』のナカさんから [ビーバーブラウン] ではなく、 [サンタン] という純正色だということを聞きました。
    

02/04/03 AM4:00

『ゴルフに行くときは自然と早起きになってしまう。』という話しをよく聞く。
これを自分に当てはめてみると、『部品交換会に行くときは自然と早起きになってしまう。』
朝4時くらいの出発なのに1時くらいには目を覚ましてしまう。
二度寝をしようとするが興奮して絶対寝ることは出来ない。
これはレストアしている時にも当てはまるのかもしれないなぁ…。

実際のレストア作業に入る前に、今日は各部品の年式の違いなどを記しておこう。
C100系は年式による違いが結構あって面白い。
  
まずはフロントのウインカーレンズ。左が前期タイプで右が後期タイプ。
形状が若干異なり、取り付けボルトの位置も違う。
  
C100系のテールランプは年式により4タイプ存在していて、その形状から『鷲鼻』、『チビ角』、『角』,、『おむすび』などと呼ばれている。
今回レストアする61年型(左)は二番目の『チビ角』が付いている。右の64年型はこの後の『角』。(ピノキオなんて渾名もある。)
遠目ではその違いがよくわからないが、『チビ角』のほうが『角』より突き出し長が少し短い。
  
次はエンジン。左が61年型でクラッチアジャストナットが二つある通称『二つ星』エンジン。
右が後期型、このタイプは現行カブにも変わらず継承されている。
(などと知ったかぶりをしているが、『二つ星』の方のクラッチの調整方法がまだわからない…。)
  
左の61年型は『運輸省型式認定番号』プレート(真鍮製?)の文字がエッチング。フレームにはリベット留め。フレームNO.の上部に位置。
右の64年型の方の文字は印刷。エアクリーナー近くのフレームに直接貼り付けられている。
  
左が61年型のキャブレター、フューエルコックがONとOFFのみ。右の方はONとOFFとリザーブがある。

スピードメーターギヤがハブ側に位置しているのが前期型。(別体型)
後期型は右側のブレーキパネルに内蔵される。

C100の方のマフラーは状態が良い。
ただディフュ―ザーが入ってないのでどこかで見付けてこよう。
明日はパーツリストとサービスマニュアルが届く予定。
本格的なレストアはそれが来てからだ…。

02/04/02 念願のC100がやってきた!

一年前くらいには部品交換会などで結構売りに出されていたのだが、
購入意欲がムクムクと湧き上がってきて、いざ本格的に探そうとなったらなかなか適当なのが見つからない。
また自分のまわりのC100オーナーには常に声をかけていた。
探し始めて半年ほどかかったが、結局ネットオークションを介して手に入れることが出来た。

製造年式はフレームナンバーがAから始まる1961年型。
クラッチアジャストナットが2つのいわゆる『二つ星』エンジン。テールランプは通称『鷲鼻』の次の『ちび角』だ。
現在は不動なのだが、欠品がほとんど無く、マフラー・タイヤリムなどの錆が少ない結構良いベース車だと思う。
これをレストアする為の教材としてC105も手に入れたことだし、まずはキャブあたりから始めるとするか…。
 
左が今回購入したC100。そして右が教材&ドナー用の1964年型C105。

Motorcyclesに戻る
トップに戻る