花ごよみ 平成17年 3月 上旬
01(火) クロッカス
球根で花を付けるものは、突然芽を吹き花を咲かせます。
このクロッカスも地植えのためあ〜あ家にもあったんだが、第一印象です。
秋に咲くサフランに似て、別名花サフランの一名があります。
葉は松葉のように細く、秋に咲くサフランは紫の色気だけですが、この花は白・黄色・紫と色があります。
寺には、黄色の色だけが存在しています。
花言葉は、黄花として、信頼・裏切らないでです。
02(水) 蔓日日草(つるにちにちそう)

寒さに強い常緑低木で、斑入りの品種の方が多いようです。
蔓性で非常に生育が旺盛で、放置するとどこまでも
広がってしまいます。
名前の通り一日花で、短命な花です。
花は紫色の五弁花で、多少ねじれているように見えます。
花言葉は、幼馴染み・朋友・楽しい思い出です。
03(木) 沈丁花(じんちょうげ)

今日は、女の子のお節句「ひな祭り」。
我が家は、今インフルエンザの巣窟です。
長女の通う小学校は、学級閉鎖。
私一人がまだ元気です。話が逸れました、
春の数多い花の開花の先駆けとして、香りの良い花の代表沈丁花です。
花のつぼみは小豆色で、開花すると表が白色に
裏が小豆色の庭木として古くから親しまれています。
花言葉は、栄光・不滅・優しさ・おとなしさです。
04(金) 土筆(つくし)

常春の国我が千葉県も朝から雪景色でした。
そんな中にも畑の土手で、土筆を見つけました。
この土筆は山菜として、堅いはかまを取り、てんぷら・素焼き・油炒め・和え物・佃煮に
春到来を感じさせる植物です。
びっくりしました、土筆にも花言葉があるんですね。
花言葉は、意外・驚き・向上心・努力です。
そして、日本全国色々な呼び方があるようです。
ずいな・すぎなぼーず(私ではありません)・つくしんぼ・
つくづくし・ふでんこ・へびのまくら等です。
あなたの土地では、何と呼んでいますか・・・?
05(土) 龍舌蘭(りゅうぜつらん)
お檀家さんの玄関先にこの植物があり、写真に収めてきました。
以前より存在は知っていましたが、無知な私「随分大きなアロエ」だな〜あと思っていたのが事実です。
本来の龍舌蘭は斑入りを指すようですが、写真の品種は青の龍舌蘭という名称のようです。
花の開花は、60年・70年に一度とも云われ、中央部から5メートルほどの長い茎を伸ばし花を付けるようです。
茎が伸びだすとニュース、新聞に取り上げられます。
葉には長く鋭いトゲがあります。
お檀家さんには、茎が伸びたら教えて下さいと話してありますが、いつのことになるやら・・・?
名前の由来は、葉が龍の舌に似ることから命名されました。龍の舌・・・誰が見たのでしょうか・・・?
06(日) 柊南天(ひいらぎなんてん)

欲張りな花です。葉は節分に使われる柊に似て、
花のあとの実は、南天に似る事から、この名前があります。
しかし、柊よりも葉は鋭さが無く、実も南天が赤色に対しこちらは緑色の実を付けます。
今の時期小さな黄色い花を付け、臭いを嗅ぐとうっすら葡萄のような甘い香りがします。
花言葉は、予測です。
07(月) 木瓜(ぼけ)

木瓜・・・私ではありません。
実は昨年11月28日掲載させて戴きました。
枝に鋭いトゲを持ち、赤花、白花がありますが、寺にはこの赤色の花が咲いています。
梅や桜と比べ、場所もとらず野趣が魅力の春を告げる
花木です。
花言葉は、早熟な人・平凡・妖精の輝き・熱情・
魅感的な恋です。
08(火) ストック

名ばかりの花壇が寺にあります。
香りの良い切花として有名なストックが咲いています。
一重と八重咲きがあり、茎先にたくさんのまとまった
花房を作り、下から上へと咲き上がっていきます。
私の住む南房総には、観光用の切花農園もあります。
花言葉は、永遠の愛・豊かな愛です。
素敵な花言葉ですね。人の生きていく過程で一番大切なものではないでしょうか・・・?
09(水) ビオラ(黒)
この花を買い求め、植木鉢に植えてみました。
花の色気に、妻は一言「なんか品がないね」と話して
いました。私は得意満面この色は見たことないだろうと
買ってきたのですが・・・がっかりです。
別名ビオラを三色菫というんですね。
写真の写りが悪く見にくいと思いますが、
あなたはこの色気のビオラどう感じますか・・・?
10(木) 烏野豌豆(からすのえんどう)
当地もここ数日暖かな日が続いています。
一気に春到来とは行かないようですが・・・。
土手の「大犬の陰嚢」(おおいぬのふぐり)、
「仏の座」もそれぞれに紫色、薄いピンクになり目だってきました。
今日の花は、野に生えるエンドウで、実が黒く熟すことを烏に見たてたと言われます。
茎は長く、巻きひげ状で絡み付いています。
花は紅紫色で、春の野に当地では身近に見られる野草です。
11(金) 風信子(ひあしんす)
ギリシャ地方原産。16世紀にヨーロッパに渡り、
日本に1863年フランスからチューリップと共に渡来。
鮮やかな色と、すばらしい芳香で春の庭を彩ります。
水栽培も容易にできる、なじみの深い花です。
小学校の理科の時間、水栽培の観察があったことを、
微かな記憶の中にあります。
名前の由来は、ギリシャ神話の太陽神アポロンの寵愛を受けた美少年「ヒュアキントス」が円盤が頭に当たり
死んだ時、血に染まった草の中から一本の花が咲いたのがこの花の命名です。(悲しい話です。)
水仙の名前の由来にも良く似ています。
花の色気も多く、色ごとに花言葉があり、
この色の花言葉は、嫉妬・遊び心です。
12(土) ムスカリ
別名ブドウヒアシンスの名の通り、ブドウの房のような
花を咲かせています。
確かに小さなブドウのように見えます。
青紫の色気は、清涼感を与えてくれます。
花の乏しいこの時期、寺は切花として活用しています。
花言葉は、失意・寛大なる愛・高貴な生活です。
13(日) 枝垂梅(しだれうめ)
掲示板にも貼り付けましたが、広く皆さんに見て戴きたく、花ごよみの今日の花にさせて戴きました。
以前より「素晴らしいなあー」と気になっていた、お檀家さんの庭に咲く枝垂梅です。
当家の主は60歳ですが、私が小さい時からあったな。と話され樹齢は100年位かな。とも話していました。
枝の重みに耐えられず今では鉄棒で支えています。
話を聞きつけ時期になると、見物に来る方もいるようです。
それにしても見事なものです。
14(月) 薺(なずな)
「なずな」さん 見てくれていますか・・・?
お待たせ致しました、春の七草の一つ薺です。
都会の道端や庭でもごく普通に見られる野草です。
食用となるのは、冬越しの赤紫がかった葉と地中深くに伸びた細い根、春先の柔らかい茎です。
花はこの時期、白い集団花を付けています。
茎に三角形の実を持ち、それが三味線のバチに似る事から、ペンペングサの別名があります。
私を含め、皆さん子供の時に実の一つ一つをそいで振り、音がすることを楽しんだ思い出があると思います。
我が家の子供たちもその時期になりつつあります。
15(火) 葉蘭(はらん)
2月21日緑豊かなこの葉を掲載しましたが、
書き込むにあたり、早春に葉の足元に花が咲くと植物図鑑に書かれているのを頼りに今日花を探して見ました。
普段葉に覆われまさか花はと思いましたが、葉を掻き分け花に遭遇しました。
葉が目立ちすぎ花は地味ですが、紫色の王冠状の花は幻想的な不思議な面持ちで写真に収めました。
皆さんも是非この葉の根本を探してみてください。
不思議な世界にいざなわれる事、お約束致します。