この獅子はネメアの谷に住み着いて牛、羊、人間を襲っていた人喰いライオンです。 |
獅子の父親はテュホーン(半人半蛇の巨大怪物、百の首を持ち目と口からは火を吐く |
・英名はタイフーン・台風の語源)で母親はエキドナ(上半身が女、下半身は蛇)です。 |
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ヘルクレスの最初の冒険がこの獅子退治です。 |
ヘルクレスは王の命令を受けると弓矢をたずさえてさっそくネメアの谷へ出かけました。 |
途中ヘリコン山の麓でカンランの大木を引っこ抜いて棍棒をつくりました。 |
ネメアの谷で待ち伏せること七日七晩、ついに化け獅子に出くわしました。 |
獅子が充分近づいてくるのを待ち受け弓を引き絞り第一の矢を射ました。 |
的中。しかし矢は岩に跳ね返るごとく地に落ちました。 |
獅子がヘルクレスに襲いかかりました。 |
ヘルクレスは棍棒を振り上げ獅子の頭を強打。 |
しかしその棍棒もあっさりへし折れました。 |
ですが怪力ヘルクレスの強打にあったものですから獅子もひるみました。 |
すかさずヘルクレスは獅子に組み付きその首を絞めました。ヘルクレスの勝利です。 |
ヘルクレスは獅子の皮を剥ぎ肩にかけ獅子の首を兜のようにかぶり王宮にもどりました。 |
エウリステウス王はそれを聞くとヘルクレスの剛勇ぶりに度肝を抜かれました。 |
壺の中に隠れてヘルクレスを市中に入れず城門の外で獲物の検分をさせました。 |