「キャスター」整備法・パート9

     勝手に曲がってしまう車椅子

お店でショッピングカートが意図しない方向に進んだりして困ったことはありませんか?
それと同様に、真っ直ぐ進まない車椅子ほど嫌(不快)なものはありません。
今回は、「左に左に」ずんずん進んでしまう車椅子が運ばれてきました。



↑早速、症状を確認して整備にとりかかります・・・



↑キャスターを持ち上げウイリー走行してみましたが、後輪に問題はなさそうです。
そこで、キャスターの回転具合を調べてみると、左の回転が多少悪いようです。
早速分解整備して、同じような回転具合にしましたが症状は変わりません・・・

 

↑よく見ると、左のキャスターがわずかに左向きになっています。なぜでしょう???



↑原因を調べる目的でバラバラにして、清掃・注油の上で左右を交換したり色々と
試してみたのですが、やはり左にスーッと曲がってしまいます・・・
キャスターがやや左に向いている原因も特定できませんでした。

比較的新しい車椅子なのに「部品車」にするしかないのでしょうか?
勿体無いので、何とか職場復帰できる手段はないか考えた末・・・・・・・



↑奥の手・・・最終手段として、キャスターの高さを調整する作戦を考えました。
曲がる方向のキャスター側をやや高く(長く)するか、反対側をやや低く(短く)すれば
微調整できる(帳尻が合う)と考えたわけです。
試行錯誤の上で右キャスター側のリングを1つ外して固定することにしました。

【結果・・・】
厚さ4mmのリングを外したことで、何と!きれいに真っ直ぐ走れるようになりました!!

よかった、よかった。。一時は無理かと思いましたが、無事に戻っていきました。
「あと2年位は現場で頑張ってくれ・・・」と願いつつ見送ったという、お話でした。



                                  (介護型リハビリシステム研究所)

← このように
症状が添付されて
運ばれてきました。
←強度的に問題が無い部分の
  リングを外しましたが、
  あまりお勧めできません。
  あくまで、最終手段です。。