ブレーキのズレ・レバー編
〜 ブレーキをかけられない 〜
----------------------------------------------------------------------------------
「ブレーキがかかりません!何とかしてください!」と持ち込まれた車いす。
本当にブレーキがかからなければ、
現場で使うことはできません。
大問題です。
早急に対応する必要があります。
----------------------------------------------------------------------------------
↑
今回持ち込まれた車いすです。リクライニング・介助用になります。
↑問題なのはこちら側の左ブレーキ。
ブレーキをかけようとしても肘掛フレームに干渉して動かないのです。
↑前方から見た状態です。黒いノブがフレームに当っています。
介護職・スタッフ共にお手上げということで回ってきました。
↑・・・でもこのケース・・・、実はそんなに大騒ぎするほど難しい問題ではありません。
車いすを持ち上げて、ブレーキを覗くとレバーの下に「袋ナット」と呼ばれるネジが見えます。
↑ここを緩めてレバーの向きを調整すれば良いわけです。
↑この位置なら問題なさそうです。調整したらきちんと締めておきます。
小さいネジは力づくで締めすぎるとネジ山をなめることがあるため注意しましょう。
(ネジ山をなめてしまうと、最悪ブレーキが調整できなくなり廃車になることがあります。)
↑干渉しない位置に修正できました。
この直後、無事に現場へと復帰していきました。
●
ブレーキ故障の車いすは、「故障」の札を下げ誤って使わないようにしましょう。
その後、なるべく早めに詳しい方に見てもらいましょう。
(介護型リハビリシステム研究所)
介護型
〜システムでよりよい未来へ〜
リハビリシステム研究所