フットブレーキ調整 

〜 リクライニングタイプ介助用ブレーキ 〜


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リクライニング車いすには、介助者が足でブレーキをかけるタイプがあります。
このブレーキをかけても戻ってきてしまうという症状になってしまいました。
移乗時に動き出してしまうので何とかしてほしいとのことです。

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↑高機能のリクライニング車いす。定価で20万円以上する高級品です。





↑その名は「オアシス」。





↑これが足で踏んでかけるタイプのブレーキになります。





↑踏むとこんな感じで下がります。
これがちょっとした弾みで「ピョン」と元に戻ってしまうという症状が出ていました。





↑左右を比較してみると、ロック構造に問題がありそうでした。
ここの凸部分を削るともう少ししっかりロックがかかりそうです。





↑早速、分解して・・・・。





↑凸部分をグラインダーで削りました。





↑ロックできてもブレーキそのものが甘かったので、
ブレーキも調整することに。どうやら過去一度もやっていなかったようです。
ここの奥に調整するネジがあります。





↑拡大画像です。ここのネジ部分を調整します。
(実はこれは調整した後で、調整前は凸部分が短い状態でした。)





↑調整方法は六角レンチとスパナを使います。
ブレーキの状態を確認しながら微調整して締め付けます。

左右、同じように調整したら作業は終了です。
気持ちよく「パチン」「パチン」とロックと解除ができるようになりました。





    ●介助者用ブレーキも定期調整が必要です


※実はこの車いす、ちょっと前まで廃車という危機的状況に陥っていました。次回特集します。



                                  (介護型リハビリシステム研究所)