その他の環境整備【305】


下肢装具のフィッティング@

    〜よくあるベルトの間違い固定〜


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 足装具のベルト固定にはちょっとした注意点があります。
 特に「足首のベルト」については装具の効果、歩行状態が大きく変わってくるので
 取り付けに関しては細心の注意が必要です。
 間違ったり不十分な固定を続けると、変形を助長したり、転倒リスクに繋がります。

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↑今回、初回の身体評価時に装具のチェックを行いました。
左半身麻痺の方で画像のような支柱付装具を使われていました。





↑リハスタッフ(PT)が装具を装着させて連れてきました。

            
( ̄ー* ̄)

「私が足首ベルトをきちんと定位置に締めておきました!」とドヤ顔してましたが・・・。

※ベルトと鐙金具が同色なので、分かりやすく黄色でラインをつけています。

そのスタッフは以前、
当ホームページ内にて「あるある間違い」をご教示いただいた方です。。

当時は学生でしたが、近年晴れて同僚(プロ)となりました♪♪

その時のこともあり、


  今回は間違えないぞ!
と張り切って取り付けたのでしょう♪


      
 「 だがしかし 」

   う〜・・・・・・・またしても、以前と同じ間違いをしている・・・・・・・・・

           
(ノД`) 悲しい…でもいいぞ!皆の代表だ!!


仕方ありません。。ここは、特集で再度「人柱」となっていただきましょう。。

基本的に内反尖足傾向の場合、外踝方向にベルトで引き寄せては
×です。
余計、内反位になります。外踝が無理に押しつけられてケガすることだってあります。


●詳しくは以前の特集をご覧ください。
意外にも「装具 ストラップ 間違い」で検索トップにヒットしました!
(最近は自分のページ探すのにネット検索を活用しています。) (;´▽`A`` 






↑なので、「直ぐに」ベルトを内側に戻しておきました。。。
この後、スタッフはもう一度装具の教科書を見直していました・・・・・・・。
「なるほど〜」だそうです  ・・・・ ( ̄▽ ̄; ・・・・・
いや、プロが間違えちゃマズイヨ





↑まだ、こちら(内踝側)に回した方が意味があります。





↑ただこの方、足クローヌスは出るものの、内反尖足はそれ程強くありません。
ベルトのカシメ位置を見る限り、主に踵を押さえるためのベルトと判断します。





↑つまり、このケースは両方共、支柱の内側で正解なのでした。

 学校や臨床の先生方、大丈夫ですよね??



◎使用方法、整備方法わからない場合は専門家にご相談ください。
 なるべく製作してもらった「装具屋」さんがベストですが、
 次いで「PT/OT」が理解していると思います。。。


★現在は「装具 ベルト 間違い」で検索トップにヒットしています。★





      (介護型リハビリシステム研究所)



  
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