車いすストッパーの製作
〜 斜面で確実に止める材料とは? 〜
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訪問先であるマンションの玄関内にはスロープが設置されています。
外出時には、屋内用の電動車いすから屋外用の介助用車いすに乗り換えるのですが、
この方はスロープの斜面に車いすを止めて移乗されていました。
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↑マンション玄関内に設置されたスロープ。
このスロープを使って屋内外に出入りするわけではなく、
今までこの場を使って移乗してきたということでした。
↑驚いたことに、この位置で屋内側から壁の手すりにつかまって移乗しています。
本来でしたら、中まで入れて安定した場所で行った方が良いですよとお話しましたが、
「やはり、今までこのやり方でやってきたので続けたい。」との強いご意向でした。
「あ〜、そうですか・・・、それじゃあ、十分気をつけて下さいね〜。」
と流すのは簡単ですが、やはり知ってしまったからには何とか対策しないといけません。
この傾斜場所でブレーキの効きが甘かったり、少しでもズレたりしたら転倒リスク大です。
仮に介助者がそばに付いていたとしても絶対ではありません。。。
(以前、ここで介護タクシーのスタッフに介助してもらった際に滑落したこともあったそうです。)
そこで、何とかこの状態(現状)で安定するものを作れないか・・・と考えました。
↑色々と考えてたどりついたのがコレです。100円ショップで購入しました。
↑「ヒールアップパッド」という商品です。
↑カッターで切り込みを入れます。
↑裏には丈夫な両面テープを貼り付けます。
↑純正のは一部だけで不安なので、しっかりと一面に貼りました。
↑場所を確認して貼り付けます。
↑外側が高くなっているのでズレて落ちる心配はありません。
↑こんな感じになります。
↑タイヤを乗せるとこのようになります。
一見、不安定そうですがブレーキを解除しても安定して静止しているほどです。
↑移乗した後はゆっくりと段差から下げる要領で介助者がバックさせます。
この固定方法は後輪が少し持ち上がるため、屋内の車いすに移乗する際に
介護用車いす(低い位置)からの立ち上がり動作が楽になったそうです。
●ご本人の強いご希望から苦肉の策で行った対策です。
傾斜状態の車いす等から立ち上がったり、移乗するのは大変な危険を伴います。
(介護型リハビリシステム研究所)
〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所