電動車いすバッテリー
〜 高価な専用バッテリーは再生可能か? 〜
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明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。
新年初回は
電動車いす専用バッテリー
について特集したいと思います。
「ヤマハ電動車いす部品 ニッケル水素バッテリー(残量表示付)」
現在の電動車いすはこれが主流で、コンパクトで着脱が容易に作られています。
このバッテリー、意外に消耗が早く、1〜2年程で充電容量が減り使えなくなります。
自費での新品交換となると、非常に高価なため大変な負担となります。
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↑24Vの車いす用バッテリー。
内部はニッケル水素充電池セルを直列で並べているだけの構造ですが、
残量表示基盤が取り付けられて、少々複雑に作られています。
メーカーの説明によると・・・
https://www.yamaha-motor.co.jp/wheelchair/qa/
充放電回数は約300回
とのことなので、毎日充電していれば1年でダメになる計算です。
実際にはスペアを含めて2個購入することが多いので2年位で交換となります。
このバッテリー、1個で
メーカー小売価格:58,320円(税込)
します。
ネット上で安いところを探してもせいぜい5万円が良いところ。
2個セット購入するとなると10万円を越える出費となるわけです。
自費購入電動車いすを使われている方に、ごの出費は毎回切実との相談を受けました。
「身障手帳」や「介護保険」の利用についても丁寧に説明しましたが、
今まで通り当面は自費で何とか維持していきたいとのこと。
そこで支援のために考えたのは・・・・
@ネット上で安い新品を探す。
A個人的にリサイクルしてみる。
Bリサイクル業者にお願いする。
・・・以上の3点でした。
始めは@の安い新品を探しましたが、先述のように安くてもせいぜい1個が5万程度・・・
前回は購入した業者さんから、2個で10万円に値引いてもらったそうなので変わりません。
Aのリサイクルですが、分解して新品バッテリーセルを組み込むにはリスクが大きく危険です。
・・・しかし、電動バイクのバッテリーリフレッシュ用として購入したパルス充電機器があるため、
これを応用して何とかならないかと考えました。
その後、充電してもメモリが1つしか点灯しないという、昔の使えなくなったバッテリーを
2個預かって、パルス充電を各1週間かけて実験してみました。
結果として、1個は充電が満タン表示になっても直ぐ低下して30分位しか持ちませんでした。
もう1個は充電表示が残り1個だけ点かない状態でしたが、6時間位持つ位まで回復しました。
6時間持てば、片方を充電できるため十分に使えるとのことで喜ばれていました。
そこで回復しなかった方のバッテリーをBのリサイクル業者にお願いすることにしました。
ネットで調べると様々な業者が存在し、おおよそ2万〜3万位かかるようです。
電動車いすバッテリーに関する口コミはあまり見かけないのですが、
激安価格を表示している中には悪質な業者もいる様子です。。
そこで、アマゾン・楽天・ヤフーなど出品店舗がしっかりしていて、
何かあったら補償を受けられるリスクの少ないところを探してみました。
この店舗の中から、
31,850円(税込・往復の送料込)
という高評価の業者を選びました。
↑梱包を自分で行い発送して、2週間程で手元に戻ってきました。
↑しっかりと梱包されています。
↑半年間の保証説明書が一緒に入っていました。
↑リサイクルバッテリーとはいえ、高価なものなので半年間の保証は助かります。
↑バッテリーは満タン表示になっていました。
実際に使って頂きましたが、新品と同じで大変調子が良いと満足されていました。
↑後日、ご利用者名での領収書も送ってもらえました(注文時に要確認)。
※画像の中の個人情報部分は消してあります。
●電動車いすバッテリーのリサイクルは可能ですが、
極端に安い業者は気をつけて慎重に選びましょう。
バッテリーのタイプ※によっても価格が異なります。
(Ni−Cdニッカドと、Ni−MHニッケル水素)
(介護型リハビリシステム研究所)
介護型リハビリシステム2016公開中
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