ネジが折れたら終わり?
〜 ネジ切ってしまっても慌てず対処 〜
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ある日、スタッフが「個人所有の車いすブレーキを調整していたら折れてしまいました!
助けてください!!」と車いすを持ってきました。
車いすブレーキのネジは細いのでネジ切りしやすい(整備失敗しやすい)ケースの
代表ともいえます。今回はこの対処方法について特集します。
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↑整備中に壊れてしまったブレーキ。
スタッフは個人持ちだから、業者に依頼するとなると費用はどうすればいいだろう・・・と
あれこれ考えていました。
<観察>
↑赤丸で囲んだ部分が折れた箇所。
↑拡大画像です。ボルトの先が見ています。これではナットをつけることはできません。
↑折れた先の部分。まぁ、よくやる失敗です。スタッフを責めることはできません。
折れたときの感覚を覚えておくといいよとアドバイスしました。
↑一旦、ブレーキを取り外すと・・・・
↑ネジ(ボルト)は引き抜くことができます。
※ここが一体化されている場合はブレーキそのものを交換するしかありません。
<対処>
↑一番下が今回折れたネジ。一番上が折れていないネジ。
中央が工具箱に入っていたネジ。ただ、これは長すぎるため固定すると隙間ができてしまいます。
↑そこで長い分は印をつけてグラインダーでカットして調整します。
↑カットしました。カット後はナットが入るようにヤスリなどで先端を綺麗に処理します。
↑ワッシャーの位置は、もう片側のブレーキを見て確認しながら組み付けます。
↑ネジを仮締めします。力任せでも、ジワジワでも、力の入りすぎには注意。
↑この車いすはペットボトルキャップ1個分のスペースが丁度いいようです。
※ペットボトルのキャップなどでブレーキスペースを揃えることが可能です。
↑ブレーキのかかり具合をチェックしたら、最終締めつけです。
力が入りすぎないよう、短く持って均等に締めつけましょう。
(介護型リハビリシステム研究所) 介護型リハビリシステム2016公開中