持ち上げ防止策

      〜 簡易後方転倒防止バー 〜


明けましておめでとうございます。
お陰さまで「その他の環境整備」特集は268回、
「車いす整備」特集は今回で294回目になりました。
「車いす整備」は当初100回できれば良い方かな・・・と
思っていましたが、いつの間にか300回目前になりました。
今後も地味な活動ではありますが、現場目線でユーザーや
メーカーに伝えたいことを、自由に特集していきたいと思います。 
<介護型リハビリシステム研究所/S.Kitazono>


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「車いすを持ち上げて危険な方がいます。何とかなりませんか?」
介護職・リハビリスタッフから相談を受けました。

標準型の車いすなので「転倒防止バー」はついていませんし、予備もありません。
それでも、「裏ワザ」を使って一切コストをかけずに即時解決に至りました。
今回は、その「コロンブスの卵」的な裏技についての特別特集です!

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↑ この方。。立ち上がり時に何故だか車いすを引っ張り上げてしまうそうです。
認知症状があるため、口頭でリスクを伝えることは難しく、
環境整備で何とか対応するしかありません。。。。。

そうかといって、急な予算もかけることができません。。


     でも・・・  
((; ・`д・´))   安心して下さい!


             とっておきの秘策があるのです。
(☆^ー゜)v





↑部品としてとってあった、フットレスト(足乗せ)をいくつか準備します。





↑次に、ティッピングバーのエンドキャップをマイナスドライバーで
グリグリこじりながら取り外します。

※この時、手元が滑ってケガをすることがあります。
参考にされる場合、軍手などを使ってケガをしないように注意しましょう






↑何とか外れました。中はサビサビでフレーム劣化進行中でした。。





↑ここのフレームに丁度適合するサイズのフットレストを選び出します。





↑ネジをしっかりと締めて固定します。





↑出来上がりです。





↑広げていても良いのですが、介助者が邪魔なので折り畳みます。





↑横から見るとこんな感じになります。





↑片方だけで十分に危険防止対策に有効です。


◎この対応後、半年程経過しますが問題なく使えています。
●現場と相談しながら様子を見つつ試す必要があります。
●屋外で段差を越えることが困難になります。屋内専用です。





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 (介護型リハビリシステム研究所)
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