応急ガートル架
〜短いガートル棒を長く使いたい〜
--------------------------------------------------------------------------------
車いすで、経管栄養を行っている方が入所された当日の話です。
食事前に準備していると当施設にあるガートル架が極端に短いものしか
残っていないことに気付いたそうです。
急きょ、車いすへの
延長固定加工
を依頼されたのでレポートしたいと思います。
--------------------------------------------------------------------------------
↑車いすと短いガートル架(支持棒)、材料が手元に届くのにやや時間がかかり、
15分で仕上げなければならなくなりました。
↑15分という短時間で、写真を撮りつつ対処することが可能でしょうか?
↑試しに立ててみましたが、確かにこれに下げると頭に干渉してしまいます。
↑用意してもらった材料はラップの芯2本。
たまたま内径の異なるものが2本届いたので、これを最大限活用したいと思います。
↑時間がないので早速取り掛かります。
まずはペンチで内径が小さい方の片端をペンチで内側に「ぐにっ」と潰します。
↑その部分をガムテープでしっかりと覆います。
(この部分がガートル架の底になるので、なるべく頑丈でなくてはなりません。)
↑そして、この後内径の大きい方に・・・
↑ぐいぐいと挿入して・・・
↑その後ガムテープで2本をしっかりと固定します。
↑次に内径の大きい(太い)方の片端に穴を2箇所あけてビニールヒモを通します。
↑背もたれシートとフレームの隙間に差し込んで、
ビニールヒモをフレームへしっかりと固定します。
↑次に大車輪の内側ネジに下端を乗せて、ビニールヒモをフレームに固定します。
↑何とか時間内に完成して現場に届けることができました。
使用している画像はありませんが、これ以降問題なく使えています。
あくまで一時的(応急)対応なので下げるものは比較的軽いものに限定されます。
重たい輸液などは、底が抜けるリスクが大なので使用不可です。
(介護型リハビリシステム研究所)
〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所