足板から見えた問題
〜リース業者は本当に大丈夫か?〜
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最近、同じタイプのリース車いすで、立て続けにフットレストの不具合を見つけました。
プラスチックで一見軽量で使いやすそうに見えるのですが実際はそうではありません。
別な施設、別な納入ルートで見かけたので、「製品」と「業者」双方に問題がありそうです。
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↑これが、問題になったフットレスト(足乗せ板)。
スイングアウト、取り外しできる便利なタイプなのですが、
基本的なフットレストの動作(上げ下げ)に問題があります。
1例は、上げたとしても「パタン」と直ぐに元に戻ってしまう「パタパタ状態」。
もう片方は上げ下げが非常に硬い「固着状態」。
上げ下げが硬いと中途半端に上がった状態で移乗したり、上げることを諦めて
そのまま移乗することがあります。
いずれも、利用者にとっては足をかけて転倒する危険性が大です。
福祉用具が原因で事故が起こることはあってはならないことです。
しかも、これが利用者に届いて2〜3日でこの状況ということは・・・
納入業者がきちんとチェックをしていない証拠といえます。
ケアマネを介して業者に調整してもらう手配をしましたが、
このタイプは可動部ネジの調整が微妙なので、それなりの知識が必要です。
以前も書きましたが、リース業者は製品を届けてそれで終わりではありません。
納入製品の状態、利用者との適合(身体面・生活面)、その後の定期的管理等々、
チェックシートを使い終始きちんと把握・調整していく必要があります。
最近は、気のせいかケアマネとの好ましくない結びつきも感じられます。
「本来、結びつくのは誰なのか」を間違わないよう、
誇りを持って関わっていただきたいと思います。ニュースになってからでは遅すぎます。
↑固着状態のフットレストはその場で注油をすることで対応しました。
この位のことは納入時に業者がやるべきことです。
納入先の家族や、介護関係者に整備を頼る姿勢は問題です。
リースをする際は、必ずそこの業者の
アフターサービスを第一にチェック
しましょう。
リース業者のレベルが上がるまでは、
リハビリ関係者が見つけたらすぐに対処してもらいたいと思います。
●リハビリ関係者(専門職)の福祉用具に対する意識・知識レベルについては述べません。
(介護型リハビリシステム研究所)
〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所