食べられた車いす・その2
〜とりあえず解決編〜
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車いすは、安全に乗り降りできて、安全に座位保持ができて、安全に操作できて・・・
それできちんと整備・管理していれば大丈夫!!!というわけにはいきません。。。
「食べられる」ということを想定することも、時には必要なのです。
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<注意>
当ホームページ全般に言えることですが、あくまで参考程度にしてください。
安易に真似をすると利用者がケガをする危険性があります。
↑無残にも食べられてしまった車いすのブレーキレバー。
↑ボロボロです。前回はブレーキの位置を変えようとして諦める結果となりました。
しかし、利用者や介護者の危険性・負担を考えると
早急に何とかしなくてはいけません。
あれこれと頭を捻ります。。
 ̄∇ ̄;)
外れない、絶対に外せない、
・・・でも車いすには負担をかけない・・・・
こういうときには「コロンブスの卵」的な発想が必要です。
種を明かせば「なぁ〜んだ!」ですけど。
そしてついに解決法を見つけました!!!
↑今回用意したものはコレ。キャスターについていたネジです。
↑ここのナットを使います。
↑+(プラス)ドライバーの先端をグリップのネジ穴に軽く押し込みます。
↑薄いので簡単に貫通します。力は殆ど必要ありません。
↑左右ともに「プス、プス」と穴を開けます。
↑そして、このように固定すれば「できあがり」。
ネジ(ナット)はしっかり固定されるタイプなので指で緩めることはできません。
↑特に出っ張り部分もなく、触って痛くなることもありません。
グリップを回したとしても外れることはありません。
グリップを取り払って、ネジ山を剥き出し(右の状態)よりはよいかと思います。
↑極めて普通のブレーキ状態に戻り、利用者の元に帰って行きました。
その後、2週間は何事もなく使えていましたが・・・ ⇒ 「その3に続く」
これからの福祉用具は「がん具」と同じように、
口に入れる・口に接触する可能性も考えた
安全な材料・つくりが望まれると考えます。
(介護型リハビリシステム研究所)
〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所