食べられた車いす・その1

    〜業者も想定外の車いす事情〜


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車いすは、安全に乗り降りできて、安全に座位保持ができて、安全に操作できて・・・
それできちんと整備・管理していれば大丈夫!!!というわけにはいきません。。。
「食べられる」ということを想定することも、時には必要なのです。

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↑病院・施設のどこにでもある普通型車いすです。




↑ブレーキ部分です。
本来、付いているべきものが付いていないのがわかりますでしょうか?




↑外れたもの・・・これがそうです。ブレーキのグリップ部分。

実は、このグリップ、利用者が外して食べてしまったものなのです。
何度しっかり戻しても、外れないように工夫してみても、
気がつくと外して「むしゃ、むしゃ」やっているそうです。
 よほど美味しいのでしょうか??
低い場所にブレーキのある介助用に交換しても結果は同じ・・・。

ついに現場はグリップを外すしかない・・・と決断したらしいのです。




↑いつの間にか食された部分。  (・_・;)  お腹は大丈夫なのでしょうか・・・。


現場は金属支柱をむき出しにして、しばらく使ってみたそうです。

しかし、ネジのギザギザ部分が、介護する側も手が当たると痛いそうで、
本人がケガをする前に何とかしたいと相談に来ました。。


介護する側の希望としてはブレーキ位置を工夫してもらえば・・・とのことでしたので・・・




↑まずはブレーキを取り外して・・・




↑あちこちと設置場所を模索しましたが・・・




↑無理であることがわかりました。  (;´д⊂) せっかく分解したのに・・・




  これからの福祉用具は「がん具」と同じように、
  口に入れる・口に接触する可能性も考えた
  つくりであることが望まれると考えています。




・・・・しかし、このままでは研究所と言えません。次回、「解決編」をご期待ください。



                                   (介護型リハビリシステム研究所)

〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所
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