その他の環境整備【172】


     介護保険報酬改定


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   ついに、24年度の介護報酬改定内容の詳細が先日発表されました。
   以前から、ベット回転率・自宅復帰率が出てくるであろうことは
   老健局長の談話などで想像がついていましたが、やはり現実となりました。
   今後どのように変化に対応していけるかがカギとなります。
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介護報酬改定についての詳しい資料は以下のホームページに紹介されています。
        厚生労働省・社会保障審議会介護給付費分科会資料


↓以下は、「介護老人保健施設」における在宅復帰とベット回転率の報酬について
個人的に無理やりまとめてみたものです。(多少おかしな点もあるかも知れません)



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     <介護保健施設サービス費T・算定要件>
           介護型リハビリシステム研究所:勝手にまとめ


@高いハードル「AまたはC/個室または多床」


体制要件
理学療法士
作業療法士または言語聴覚士が適切に配置していること。
在宅復帰要件
・ 算定月の前6ヶ月(半年)間において、施設退所者の総数(施設内の死亡者を除く。)
のうち、在宅介護になった者(入所期間は1ヶ月以上)が
50%超えていること。
・ 入所者の退所後30日以内(要介護4または5は14日以内)に、その施設の従業者が
居宅訪問(居宅介護支援事業者から情報提供を受けても可)で、退所者の在宅生活が
1ヶ月以上(要介護4または5である場合は14日以上)、継続見込みであること。
ベッド回転率要件
・ 平均在所日数が
304日以内であること。
【重度者要件】(以下のいずれかである場合)
・ 算定月の前3ヶ月間の入所者で、
要介護4orの割合が35%以上あること。
・ 算定月の前3ヶ月間の入所者で、
喀痰吸引or経管栄養の割合が10%以上あること。




A低めのハードル「@またはB/個室または多床」

     ●在宅復帰・在宅療養支援機能加算(新規) ⇒ 21単位/日

在宅復帰要件
・ 算定月の前6ヶ月(半年)間において、施設退所者の総数(施設内の死亡者を除く。)
のうち、在宅介護になった者(入所期間は1ヶ月以上)が
30%超えていること。
・ 入所者の退所後30日以内(要介護4または5は14日以内)に、その施設の従業者が
居宅訪問(居宅介護支援事業者から情報提供を受けても可)で、退所者の在宅生活が
1ヶ月以上(要介護4または5である場合は14日以上)、継続見込みであること。
ベッド回転率要件
・ 平均在所日数が
608日以内であること。

※「現行の在宅復帰支援機能加算」は、介護療養型老人保健施設のみ算定できる。

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★@とAは同時算定できません。要介護による単位/日は計算して比較して下さい。
介護度が上がるほど、@とAで差が出るのがわかると思います。(8〜44単位の差)

           
          【注意】
          上記に、まとめた内容を紹介・参考にする際は
       必ず当ホームページを参考にした旨、書き添えてください。



   ・・・とは言え、当施設は病院併設型で重度化が進み、
特養待機率は80%を超えています。
全国平均が40%と言われるなかでこの数値は異常です。

今まで、特に入所期間を設けてこなかったのも理由のひとつですが、
社会的入院が社会的入所に変わってきたという背景もあります。

それらの現象に歯止めをかけるための方策なのでしょうが、
これからは経営にかかわることなので入所期間をどのように設定するか(※)も
重要になってきます。
いずれにせよ、なかなか受け皿のない社会情勢の中で非常に厳しいことです。

ケアマネはノルマをこなすために、あちこち走りまわる必要が出てきますし、
ご家族との話し合いの機会も頻繁にこなさなくてはならなくなるでしょう。






追記●※内容が難しいのでまとめて紹介しています。

全国介護保険・高齢者保健福祉担当課長会議資料(平成24年2月23日開催)より
(P-387〜388,P-409)

「在宅の解釈」
在宅復帰要件の「在宅」とは、自宅その他自宅に類する住まいである
有料老人ホーム、認知症高齢者グループホーム及びサービス付き
高齢者向け住宅等を含むものである。


「平均在所日数の計算方法」
直近3ヶ月間の数値を用いて、以下の式により計算すること。
施設の直近3ヶ月間の
入所者延日数÷((当該3ヶ月間の新規入所者
+当該3ヶ月間の新規
退所者数)÷2)
入所者:毎日24時現在、施設入所中の者で、その日に退所・死亡した者を含む
退所者:その施設で死亡した者、医療機関に退所した者を含む



(※)回転率を上げるための案は、個人的に当施設で半月ほど前に報告しています。
おそらく今後はこの案に則って入所の管理が行われていくことでしょう。
具体的内容については可能な範囲で、次回のシステム2012に盛り込みます。




                                  (介護型リハビリシステム研究所)


〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所
理学療法士,介護,医療,リハビリ,
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<緊急企画>