「キャスター」整備法・パート6

     キャスターが回転しない事件

ある日、「右側のタイヤが回りません。見てください。」と言われました。
『んー?どれどれ?何か引っかかってるのかな?』と大車輪(手でこぐ方)を見ましたが、
何ともありません。『やっぱ、キャスターか?!』と見たら、案の定そうでした。

何と、全く動きません。驚きました!よくこんなの今まで使っていたものです。

前輪にブレーキがかかっているみたいに固くて作業スペースに持ってくるのも大変でした。


↑最近、修理は少なくなった方ですが、開設10年ともなるとあちこち痛んできます。


↑問題はこのキャスター、相当頑固に踏ん張ってるので回ってくれません。


↑ネジのサイズは何とも中途半端な13番。左回りに回して外します。


↑『単なる固着?』と思ったのは甘かった・・・。ベアリングが逝って、ボルトもゆがんでました。


↑たまたま、先日キャスターの片方が逝った車椅子を部品取りドナーとして
キープしてましたのでそこから、使えるキャスターを拝借することにしました。


↑フレームの色は違いますが、この際 気にしません。潤滑油を噴いて綺麗にします。

 
↑締めていったのですが、いまいち回転が悪いのでよく見たら「ゆがみ」が発生してました。


↑ペンチを2つ利用して「ゆがみ」を微妙に修正します。


↑あとは、微妙に締め込みすぎない程度にネジ込んで移植完了!
最後に回転がスムーズかどうか確認・調整してください。


↑お約束の整備完了画像。キャスターの色が違うのは特に気になりません。
むしろ気になるのは赤いレッグレストの方です。・・・気になる〜、あー気になるぅ〜!


                                        (介護型リハビリ研究所)



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