その他の環境整備【157】
介護用品のリース
〜体の一部は「見て、触って、使って」決める〜
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以前、
お風呂の滑り止め
で比較購入をしたと特集をしたことがあります。
車いすでも、杖でも、歩行器でも何でもそうですが、福祉用具・介護用品を購入したり
リース(レンタル)する場合は、専門家の意見を聞いて比較検討することが大切です。
体の一部として常に使い続けるものですから、身体状況の変化にあわせて
よく吟味して、随時変更していかないといけません。
そのため、それらにきちんと対応して貰える、専門家や業者を探すことから始めると
良いと思います。 カタログだけで早期に安易に済まそうとする業者は×です。
カタログで購入するくらいなら、同じ物をネットで安く購入することだってできます。
ネットワーク(顔)の広いベテランのケアマネさんがいると心強いと思います。
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↑今回は歩行器についてどれが良いか検討したいと思います。
↑通常の昔からよくあるタイプの歩行器です。
固定型(持ち上げて全体を前に出す)と、交互型(左右交互に前に出す)タイプがあります。
これらは、しっかり押さえられれば平行棒内で歩いている位の安定感を得られます。
握り手部分が低い位置と高い位置にありますが、
低い位置の握り手部分は、座位から立ち上がる時の押さえとしてついています。
(立ち上がりで絶対に使わなくてはならないものではありません。状況により使用します。)
↑これは、その歩行器の足先に小さなタイヤ(キャスター)がついたもの。
↑前輪はフリー(スイング)タイプです。
直進性を求める場合は固定タイプ、回転性を求める場合はフリータイプを選びます。
後輪はハンドルに体重をかければ、支柱が下がりブレーキがかかるようできています。
そのため、キャスターがあっても滑らずに安定した立ち上がりが可能です。
持ち上げる必要がないため腕の力が低下している方、痛みのある方、
変形がある方などが使われるケースが多いようです。
キャスターが小さく、段差に弱いため段差のないバリアフリー床が必要です。
↑これは非常にシンプルで軽い材質でできた歩行器です。
腕の力が弱くても楽に持ち上げることが可能です。
ゆっくりでも安定した歩行を心がけている方にはお勧めしたい歩行器です。
(個人的にこの歩行器は好きですので、近く特集を組みたいと考えています。)
↑利用者だけてなく、職員も一緒に「見て、触って、使って」比較しています。
本人は、キャスター付きの歩行器が「移動しやすく、使いやすい」とのことでした。
そのため、キャスター付きを借りることで話がすすんでいきました。
ただ、担当ケアマネの話では、「この方は歩行時に後ろに重心をかける
クセ
が
あるため、後方転倒の可能性があるのでは・・・」と心配していました。
⇒その
クセ
を気にしているといつまでたっても自宅内の移動が自立しないため、
その場で「ある方法」で重心位置を修正してお渡ししました(後日特集を予定)。
◎◎福祉用具・介護用品は、専門家のアドバイスを受け比較検討しましょう。◎◎
(介護型リハビリシステム研究所)
〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所
↓
前輪 後輪