その他の環境整備【148】
非常用バッテリーシステム
〜その2:更に第3号機を製作〜
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前回、紹介しました第1、第2号機
が 現場でかなり使えると評判で、
もう1台追加でつくって欲しいと依頼されました。
職員(師長)がDC/ACインバーターを持ってきてくれましたので、
バッテリーと充電器、その他の機材をホームセンターで手に入れて
製作となりました。
「計画停電」の影響で、ホームセンターが閉店していて、
ガリリンの不足しているマイカーで数度足を運んでの材料集めとなりました。
前回の特集でおおよそのつくり方は理解してもらえたと思いますが、
ひと通り再度紹介したいと思います。
(各種大会・研究会などでの発表前ですが、多くの方に参考になるようにと
公開しております。類似の発表等はお控えください。)
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検索用:非常用電源システム 緊急時家庭用電源 非常時AC電源 停電時電源
家庭電源システム つくりかた 方法 簡単 移動式
↑松葉杖は既に使ってしまったので、今回は園芸などで使う支えを使います。
手近なものを持ってきたので多少歪んでいますが気にしないでください。
今回使用するシルバーカーはダブルキャスターの首振り式!
そのため旋廻性能が高く、より機動性が高いものができそうです。
(このシルバーカーも古くて倉庫にしまっておいたものを活用)
↑支柱はビニールテープで走行とブレーキに問題のない場所に固定します。
↑メインとなるバッテリーを固定。
座面の方がフラットで安定しているので、座面下にはあえて収容しません。
ここの方がすぐにバッテリーの充電表示(インジケーター)窓も確認できます。
↑バッテリーは傾けたり倒したりするといけないので、しっかりと固定します。
↑バッテリー端子を+−それぞれにしっかりと取り付けます。
↑その近くにDC/ACインバーターを固定。
コンセントを差し込んだり抜いたりしても、ズレたりしないように固定します。
↑バッテリーの+−に車用シガーソケットを取り付けて、DC/ACインバーターに
つなぎます。
↑いきなり停電になってもスイッチの位置がわかるように、常時光るダイオードを
スイッチ部分に向けています。
↑バッテリー充電器を固定して+−端子につなぎます。
↑できました。
●ここで問題発生!DC/ACインバーターが起動しません。
ライトすら点灯しないのです。古いインバーターなので故障したのでしょうか?
よくよく調べて見ると、シガーソケット部分の接触不良が原因とわかりました。
古かったので接点に少しサビが出ていたようです。
↑暗所での点灯実験です。
●無事に現場配属となりました。
ホッとするのもつかの間、現場の要望は続きます・・・⇒次回へ
※色々とご意見があるかと思いますが、あくまで緊急時の対応システムです。
目の前に痰がつまって命に関わるような状況の場合、停電時は対応できません。
利用者や、スタッフの不安・ストレスを少しでも和らげる目的でつくりあげたものです。
【応用の仕方】
●送迎車や職員の車に備わっているバッテリーを一時的に取り外しても可能です。
3時間使用した後に車に戻して、エンジンがかかれば普通に使って充電できます。
(この場合、もしエンジンがかからなかった場合も考慮して、非常用バッテリーケーブル・
ブースターケーブルを用意しておくことをおすすめします。
また、使用するバッテリーは複数の車でローテーションすることをおすすめします。)
●AC・DCインバーターについては、既に販売店では完売かと思います。
しかし、職員の中には必ず私のように車の中に所持している者がいると思います。
職員、家族の方に聞いてみてください。多少の配線もできると思います。
配線が困難な場合、材料を含めてカー専門店(ホームセンター)の店員にご相談下さい。
【主な注意事項】
●バッテリーは傾けたり、倒したりしてはいけません。
●過放電はバッテリーの寿命を早めます。
●バッテリーからは水素ガスが発生します。密閉した場所、火気のある場所では
使用を避けましょう。
●バッテリーには希硫酸が入っています。液に触れると失明や火傷の原因になります。
(介護型リハビリシステム研究所)
〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所