その他の環境整備【146】
杖の片減り
〜溝がなくなると大変危険〜
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杖の杖先ゴムは消耗品です。
気を付けて点検していないと、ある日突然「つるっ!」と滑って
「どすん!!」と転ぶことになります。
転び方や骨の状態によっては簡単に骨折することがあるのです。
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↑時々発見する片減り状態の杖先ゴム。
斜めに杖をついたり、引きずって歩くと容易にこのような状態になります。
↑画像ではわかりづらいですが、縦にヒビも入っています。
ヒビが入ると固定が弱くなり、ゴム先自体がいつの間にか抜け落ちることもあります。
↑溝部分をアップしてみましょう。
片側だけツルツルになっています。
濡れた床で斜めに押さえると、簡単に滑って転倒してしまう恐れがあります。
↑ちょっと見えにくいですが、100円ショップで購入してあった19mmの
杖先ゴムを使うことにしました。
↑交換した状態。数分で完了しました。
(デジカメのレンズの関係でやや歪んで見えます。ご了承ください。)
以前も書きましたが、新品は溝の表面がコーティングされていて
ツルツルして滑り易くなっています。
紙やすりで軽く削ってグリップを良くして渡すのが、より親切です。
斜め突きがクセになっている方は、杖先ゴムが可動するタイプのものが
市販されています。オールゴム製であれば検討の余地ありですが、
このタイプ
はかえって危険ですのでおすすめしません。
詳しくはお近くの専門家・販売店にご相談ください。
(介護型リハビリシステム研究所)
〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所