混乱ブレーキ再来

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以前から、認知(理解)面の低下があると混乱しやすく危険だと取り上げてきたブレーキ。
もう既に、淘汰されて無くなったとばかり思っていたのですが・・・
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ずっと以前に取り上げて、今も時々ですが現場で見かける混乱ブレーキ。

もう過去のもので生産されなくなったと思っていたのですが、

つい先日、通所利用者がリースで借りている車椅子についていました。

悪夢を見ているようでしたが、慌てず・・・騒がず・・・画像に収めてきました。




↑このタイプの車いす。評価時に気が付きました。
(評価時には靴・装具・杖・車いすもチェックするよう心がけていますので・・・)




↑リース品とのことで、シートは座面・背もたれ共に、張り具合を調節できるようになっています。

介助者用のブレーキもついていて、フットレスト(ステッププレート・足台)がスイングアウトでき、
かなりよさそうに見えます。。。。しかし!

   問題は一番大切なブレーキです。



↑普通に引いてブレーキをかけた状態。




↑次に、押してブレーキを・・・・・・外し・・・・・でなく、かかった状態。




↑正解は「真ん中に持ってくる。」でした!!



・・・・さて、この構造を認知症のある方や、注意力の低下した方がどれだけ理解して
もらえるのか・・・大変疑問です。

たまたま、これを使用していたのは理解力に問題のない方でしたが、
この製品がいまだ残っていた、生産されていたことに驚きを隠せません。

確かにオールプラスチックに比べて壊れにくくなっていましたが、問題はそこではありません。

ブレーキをかけたつもりでかかっていなかったり、外したつもりでズルズル動かして
タイヤの溝を磨り減らし、結果的にブレーキが効かなくなったりと、良い事はありません。


 ブレーキは単純で、丈夫で、確実に効く


そのことだけ最低限守って設計してもらうことが大切です。
肘掛けを持ち上げて横移動するときに邪魔になるから前方でもかかるようにしましたとか、
余計な配慮は要りません。
→それなら、肘掛けを上げたらタイヤが自動ロックするようにしてください。





                                 (介護型リハビリシステム研究所)

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介護型リハビリシステム研究所
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「ブレーキ整備法・パート17」