虫ゴムレス化の次は?
 (虫ゴムレス化でもパンク症状はおこる!)

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長年、訴え続けてきた車いすバルブのスーパーバルブ化・・・
一部メーカーが始めれば、他のメーカーも右にならえになるかと思います。
しかし、虫ゴムレスになったからといって安全が保証されたわけではありません。
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M社のDMシリーズ(DM−81、DM−91など)はスーパーバルブ標準仕様となったようです。
個人的には安価で安全な車椅子を探している個人・施設関係者にはおすすめします。
予算的に余裕がありましたら、クッションをつけたり、別シリーズのシート調整タイプが良いかと
思います。お近くの施設・医療機関・販売店の専門家にご相談ください。



↑DM−90。DMシリーズは個人的にはスッキリとしていてシンプルなので好きです。
(高価な車いすと比べれば大きく引けをとりますが、備品として長く使うにはイイカモ。。)


前回も取り上げましたが、この車いすは「350kpa」が最適空気圧となっています。



 

↑メーカー名の入った車椅子タイヤの採用して、説明書にも350kpaとしっかり書くなど、
今後、このメーカーは350kpaを「最適空気圧(適正空気圧)」として推していく方針かと
思います。

ただ、本当の最適空気圧にしたときにブレーキがかなり硬くなるのは、かなり問題です。
これによって「わざと空気圧を少なめにして使う方が出てくる可能性」があるからです。

350kpaを推すのならば、やはり生産ラインにしっかりとその旨伝えるべきでしょう。


ところで、前回問題提起しました以下のコメントですが・・・



↑左側に「空気バルブのトップナットが緩んでないか確認しください。」と書かれています。

       なぜ、『トップナット』は緩むのでしょうか?
     緩んだら『何が』おこるのでしょうか? σ(・_・?


ここら辺の説明不足が、やはり製作側が「専門家から見た常識」に縛られていると感じます。


 そこで今回はその理由を説明したいと思います。(≧∇≦)/


ここのトップナットは普通の使用では殆ど緩むことはありません。
(なぜなら上からゴムキャップでしっかりと押さえているからです。)


原因の多くは、空気を入れるときにゴムキャップといっしょに
トップナットごと左に回してしまうことにあります。




ここで大きく回してしまうと「シュー・・・・」と空気が漏れてくるので、慌てて締め付け
ますが、そのときの締め方が弱かったり、軽く左に回ってしまったときは、
気がつかずにそのままにしてしまう可能性があります。
そうなると水道の蛇口がしっかり閉まっていないときと同じようにじわじわと空気が漏れていき、
パンク症状や、ブレーキが効かなくなるという緊急事態を引き起こすことになります。

つまり、空気を入れる時には
「トップナット」がしっかり締まっているか確認する必要がある
のです。




↑空気を入れたら「トップナット」を右に回してきちと締まっているか確認。




↑なるべくゴムキャップだけをつまんで外すようにしましょう。
(このように気をつけていてもトップナットとゴムキャップが固着していると一緒に回ってしまう時が
あります。そのため、空気を入れるときにきちんと締まっているか確認しなくてはいけません。)


簡単なことですが、現場では意外に気がつかないことなので説明いたしました。
単純そうな空気入れ作業でも「注意すべき事項」はあるのです。





                                 (介護型リハビリシステム研究所)

〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所
理学療法士,介護,医療,リハビリ,
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×→
○→
←銀色のギザギザ金具と
 一緒に左に回してしまうと、
 バルブが緩んで空気漏れの
 原因になることがあるんです。