<危惧なる器具>

危険な杖先ゴム(後編)
 

「前編」に引き続き「後編」です。同じタイプの杖先ゴムの特集になります。


不思議なもので、続けざまに「危険な杖先ゴム」を発見したのでレポートします。




↑今回は、当施設の新規利用者が使っていた杖に使われていました。
購入してそれほど経っていないとのことでしたが・・・・
杖先ゴムはどのようになっているでしょうか???




↑一応、杖先ゴムは残っていました。
・・・ですが、よく見るとかなり怪しい状況になっています。




↑この通り、周囲に無数のヒビが出てきています。
剥がれ落ちるのは時間の問題です。
 
なぜ、このような「ヒビ」が発生するのでしょう?

         
 (; ・`д・´)



↑この製品は「斜め突き」に対応するように作られています。
「斜め突き=ズレの力」になります。
これは床ずれの原因にもなる「ずれ応力」と、よばれるものです。
進もうとする力に相反する力が作用して、そこに剪断(せんだん)応力がかかるのです。
はるか昔に、科学か物理の時間に「せん力」として習ったような気がします。 (;´д`)ゞ

つまり、
壊れて当たり前の構造なのです。


・・・あくまで、当研究所の判断ではありますが、「危険な杖先ゴム」として記憶してもらえると
有難いと思います。少なくとも代表である私はこの杖先ゴムは絶対におすすめしません!!

ついでを申しますと・・・




↑ストラップをとめるゴムが伸びてしまい、ゆるゆるで下に落っこちる状態でした。
そのため、利用者が紐で固定していました・・・・。 (;´Д`) 困った杖です・・・。

(このゴムの対応については、以前も取り上げました。よろしければご覧ください。)






                            (介護型リハビリシステム研究所)




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