車いすのシート活用法
(車いすパーツを歩行車に)
10年以上使用してフレームが破壊したり、修理不可能となった車いす。
これらを処分する際には、使えそうなパーツを外して保管しています。
今回はその部品・パーツを利用して歩行車を修理したという話題です。
久々に画像を19枚も使って詳しく特集を組みたいと思います。
↑今回、修理の対象となった歩行車。
この角度からは特に問題はないように見えます。
↑・・・ですが、使う側から見るとこのような状態になっています。
←左側
←右側
↑左右をアップするとこんな状態・・・。
よく触れる場所でもありますし、ビニールが劣化してくるとヒビ割れて剥がれてくるのです。
施設・病院によっては、ビニールテープや包帯でぐるぐる巻きにして使っている所を
よく見かけます。それらは、あまり見栄えがよいものではありませんし、ビニールテープを
使っているとそのうちにベタベタしてくるという欠点もあるのです。
・・・かといって、ほいほい修理に出せる予算もありません。
そこで何とか自分達で綺麗に補修できないか?と考えました。
↑この際、きちんとシートを張り替えようと、肘のせ(ハンドル)部分を取り外します。
↑似たような色の車いすシートを引っ張り出してきました。
↑カッターナイフでシートを切り取ります。
表(背中がついていた側)とは反対の綺麗な場所を利用します。
↑シートの使う量を決めます。カーブの部分まではさすがにとれません。
・・・ですので、直線部分を中心に補修したいと思います。
↑端は合成ゴム系接着剤を使います。
↑シートを引っ張りながら張り合わせて・・・・
↑タッカーで「バチン!」、「バチン!!」と固定していきます。
↑こんな感じでシートを引っ張って押さえながら打ち込んでいきます。
↑端の部分の処理です。綺麗に仕上がったのですが・・・
やや盛り上がり気味だったために、後から問題となりました。
↑よく見ると微妙に色が違いますが、上手いこと仕上がりました。
↑後は、ネジで固定するだけ・・・だったのですが、ここで問題発生!!
シートの厚みが増した分、ネジの長さが足らなくなってしまい固定できないのです。
↑ひっくり返して、体重をかけて押しこんでもダメです。
↑そこで、やや長めのネジを探してきました(上)。これで何とか解決できました。
↑仕上がりの画像です。まるで新品みたい(?)に綺麗になりました!
↑継ぎ目部分です。殆どわかりません。
これで、これからも利用者に気持ちよく使っていただくことができそうです。
【まとめ】
車いすの部品は車いす以外でも応用可能。
利用者に気持ちよく安全に使っていただくことが目的です。
(介護型リハビリシステム研究所)