空気入れ
(ちょっと特殊なタイプの空気入れ)
殆どの車いす後輪にはエアーを注入するタイプのタイヤが装着されています。
エアータイプは乗り心地はよいのですが、
空気が抜けてくるとブレーキが効かなくなり、事故の危険性が高まります。
そのため1ヶ月に1度は空気を入れる(補充する)必要があります。
空気を入れるには空気入れが必要です。
殆どの施設は手動式の空気入れを使っていると思いますが、
最近では軽いプラスチックタイプが主流となっています。
ですが、プラスチックは空気入れ口の形状が大きいため、
狭いスペースには入れにくいという欠点も見受けられます。
↑ 前回、「介助用車いす」に空気を入れようとした際に、不適合となり
タイヤバルブを調整すると共に、空気入れも調整しました。
↑某有名メーカーの空気入れです。
↑このままでは狭い隙間を挟むことができません。
少しでも斜めになると、この挟む部分が逆に邪魔になってきます。
↑そこでバルブを挟む部分(※)を・・・
(※「英式(自転車)用バルブ」で使う挟み具)
↑角部分を起こして、このように引き抜きます。
この状態は「米式(自動車用)バルブ」のときに使います。
・・・ですので、このままでは空気を入れることはできません。
この後、どうするかというと・・・σ( ̄▽ ̄;
↑先ほど立てた角の隙間に収まっている「金具」を使います。
↑ここの穴に取り付けます。
↑押し込んだら、角を倒すときちんと固定されます。
↑その後、英式バルブに空気を入れるというわけです。
(※ただし、この方法を使う場合は空気を入れている間、
誰かが上からしっかり押さえておく必要があります。)
一見単純そうな空気入れでも色々な使い方ができます。
購入した際には説明書をしっかり読んで、いつでも取り出せる場所にしまっておきましょう。
(介護型リハビリシステム研究所)